盲腸炎

初診に適した診療科目

盲腸炎はどんな病気?

俗にいう盲腸炎とは、盲腸にぶら下がっている虫垂で起こる病気で、正確には虫垂炎といわれます。原因ははっきりしていませんが、血行不良によって大腸菌などの腸内細菌やウイルスの侵入により発症すると考えられています。虫垂に化膿性の炎症が起こり、放置しておくと膿が溜まってしまう病気です。腹痛から始まり発熱、嘔吐、便秘などの症状が見られ、悪化すると虫垂の壁が破れ腹膜炎を併発する危険性もあります。

主な症状

盲腸は人間が進化の過程で退化して行った器官ですが、とくたま盲腸が炎症を起す盲腸炎になる人がいます。症状としては腹部に激痛が走り、いてもたってもいられない状態で救急搬送だれてくることが殆どです。このように腹部に激痛が走った場合は、我慢せずに医療機関を受診して医師の診察を受けることが必要なのです。正しい知識で重篤化しなくて済むからです。

主な原因

盲腸炎はよく耳にすることが多いものの、その原因についてはまだ詳細に解明されていません。虫垂の形状の異常や異物、ウイルスや細菌に感染したことなどによって患部に詰まりが生じることや、労や暴飲暴食などの患者の生活環境に起因して発症することが指摘されています。虫垂の詰まりや、その先端が他の箇所に癒着して炎症を起こすため右下腹部に痛みを感じます。

主な検査と診断

盲腸炎の検査方法では、その症状が尿路結石や急性腸炎、大腸憩室症などの症状と似ているため、実はこれらに罹患している可能性があるということを考慮した検査が行われます。そこでは、腹部の触診から始まり、血液の採取、腹部のX線撮影、超音波検査などが行われます。これらを考慮した結果、この病気だと診断されるのです。この病気の特徴は、白血球の数の多さで、それが主な診断基準となります。

主な治療方法

盲腸炎の治療法は、痛みを薬で無くすか手術で切除するかの2つに分かれています。薬は抗生物質を飲んで痛みを無くす方法があり、経過観察をする際は点滴をして栄養摂取を行います。手術は、痛みの元になっている虫垂を完全に除去する方法で行います。手術は再発の可能性が無くなる事から、現在でも主流の治療となっており入院は数日で済む事が多いです。