今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『 長寿遺伝子を活性化する「レスベラトロール 」とは? 』をご紹介させて頂きます。

「長寿遺伝子」を活性化させる成分

「レスベラトロール」は、アンチエイジングの効果が高いとして注目が集まっている成分です。なぜなら、レスベラトロールには、
(1)細胞の老化を遅らせ
(2)若さを保って
(3)寿命を延ばす
とされる「サーチュイン遺伝子」を活性化させる働きがあることが明らかになったからです。

サーチュイン遺伝子は、別名「長寿遺伝子」と呼ばれるタンパク質です。年齢を重ねても若々しく長生きができる人は、みなさん共通して「サーチュイン遺伝子」の働きが活発であることが明らかになっています。そして、「レスベラトロール 」を摂取すると、サーチュイン遺伝子に影響を与えて、アンチエイジング効果が期待できます。

「血管」と「肌」が、若返る?

「サーチュイン遺伝子」は、1999年にアメリカ・マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャランテ教授によって発見されたDNAです。人間をはじめ哺乳類には、普段は眠っている「長寿遺伝子」が存在し、その遺伝子を目覚めさせ、活動を促すことができれば、細胞の老化を遅らせることができる、という内容の論文を科学雑誌で発表したことが、話題の始まりです。

この発見により、老化についての研究は飛躍的に進化したといえます。「サーチュイン遺伝子」は、特に、血管や皮膚細胞にあるDNAを保護するという特徴があります。その特徴的な働きを活かすことで、年齢を重ねても、柔軟性の高い血管と、ハリのある若い肌を保つこと可能になると考えられています。

美容にも、健康にも、がん予防にも

長寿遺伝子を活発にする「レスベラトロール 」は、スチルベンと呼ばれるポリフェノールの一種です。サンタベリー(リンゴンベリー)、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、ピーナッツの渋皮、赤ワインなどに多く含まれています。

そして、気になる美容効果については、
(1)細胞の酸化を防ぐ
(2)肌に潤いを与える
(3)肌の弾力性を向上させる
(4)シミやシワを予防する
といった効き目が期待できます。これは、レスベラトロールが、コラーゲンを分解するタンパク分解酵素である「コラゲナーゼ」の働きを抑え、コラーゲンの減少を防ぐ特徴があるためです。

また、レスベラトロールは、血液の流れをよくし、血糖をコントロールする効果があるため、動脈硬化、メタボリックシンドローム、糖尿病など生活習慣病の予防や、アルツハイマー疾患(認知症)の進行予防に役立つといわれています。さらに、乳がん、前立腺がん、胃がん、大腸がん、すい臓がんの増殖を抑制することが明らかになっています。

「食事制限は難しい」という人に

サーチュイン遺伝子の活性化は、摂取カロリーを約70%に制限することでも実現されます。腹七分目の食事を心がけるということです。食事制限を続けることで、約7週間目からサーチュイン遺伝子の活性化が始まるといいます。

しかし、カロリー制限は苦手という人には、「レスベラトロール」の摂取がよいでしょう。レスベラトロールを摂取することで、食事を制限することなくサーチュイン遺伝子の活性化が可能です。つまり、カロリー制限をした状態と同じ効果が得られるのです。

レスベラトロールは、最近はサプリメントがドラッグストアなどで市販されています。肌の潤いを取り戻したい、肌のハリや弾力性をアップさせたい、シミを減らしたい、そして若々しく長生きしたい、という望みを期待して試してみるとよいでしょう。