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今回は『ロタウイルスについて…』をご紹介させて頂きます。

赤ちゃんは大人と比べて病気にかかりやすいのは有名ですが、中でも食中毒は日常的であり、影響も大きいものとなります。
ここではロタウイルスについてご紹介していきます。

ロタウィルスとは

赤ちゃんに縁遠い人でも、ニュースなどで冬場になるとロタウィルスという名前を時折耳にすることがあります。
ロタウィルスとは、食中毒を引き起こすことで有名なウィルスのひとつです。
ロタウィルス自体は実はそこまで強力な感染力を持っているわけではありませんが、特に免疫系のシステムが未完全であり、身体や抵抗力も小さい赤ちゃんにとって、ロタウィルスは脅威となります。
毎年冬場になると多くの乳幼児がロタウィルスによって死亡することもあるため、大変注目されることが多いウィルスといえるでしょう。

ロタウイルスはみんな1度はかかっている?

ロタウイルスに感染したことがある人、と聞くと、幼い子供を除いてなかなか手を上げる人は少ないかもしれません。
しかし、実際には多くの人が乳幼児期に一度は感染をしていることがわかっています。
多くの人々は大人になるにつれてウィルスに対する抵抗力をつけることもあり、そこまで重篤とはなりませんが、こと乳幼児期に感染する場合には、重症化するケースが多く、これが問題となっているのです。
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ロタウイルスの症状は?

ロタウイルスに感染すると、乳幼児の感染では、激しい下痢の症状が出るのが特徴です。
下痢は食べ物を十分に消化できないまま、大量の水分とともに未消化の状態で便として出てしまうため、身体が成長した大人であればある程度問題ありませんが、こともともとの血液量や水分量が少ない乳幼児からしてみれば死活問題です。
水分が出て行くことにより脱水となるのに加え、毒素による腹痛なども加わって体力を削っていきます。

ロタウイルスを防ぐには

ロタウイルスは、感染した人の便の粒子などが付着したり、直接感染した人に触れたりすることで感染をさらに広げていく特長があります。
このため、排泄物の処理ができず、なんでも口に入れてしまいがちな乳幼児はロタウイルスにとっては格好の餌食となってしまいます。
しっかりと手洗いを欠かさないことに加え、周りの衛生状態を良好に保つように心がけましょう。
また、感染した乳幼児がほかに感染を広げないよう、接触を避ける必要があるといえるでしょう。
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ロタウイルスの治療は

ロタウイルスに感染した場合、ロタウイルスにピンポイントにきくワクチンのような薬は今のところありません。
したがって、つらい症状を少しでも緩和し、水分を失わないように補給しつつ、対症療法を行っていくしかありません。
通常では1週間ほどで回復できるものですので、あせらず対応していきましょう。
症状がひどい場合には、栄養補給や二次感染の危険がありますから、医療機関にかかるのがもっともよいでしょう。

特に注意したいのが、ある程度脱水が進んでしまうと、人間の身体は水を傾向で摂取した場合逆に症状が悪化してしまいます。
こうなると、専用の輸液を点滴などで投与する意外に方法がないため、いち早く医療機関にかかるのが件名でしょう。
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ロタウイルス、実はとても怖い感染症であることが理解できたでしょうか。
乳幼児は比較的病気にかかりやすいのも一つの特徴ですが、こうした食中毒の危険も十分に孕んでいることを認識しましょう。
また、お母さんが決して一人で無理をせず、早めにお医者さんにかかるようにすることで、最悪のケースを防ぐことができるといえそうですね。
大切なわが子を守るためにも、しっかりと知識だけでも情報収集しておきましょう。

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