「内科」について
内科は、身体の内部にある臓器や系統に関する疾患を診断、治療する医学の分野です。
内科医は、成人や高齢者を対象に、糖尿病、高血圧、心臓病、肺疾患、消化器疾患、腎臓病、神経疾患など、幅広い病気を治療し、患者の症状を調べ、検査を行い、診断を確定し、治療法を提案します。
また、患者に健康維持のアドバイスを行ったり、予防接種を勧めたりすることもあります。
内科は、医療の中でも特に基礎的な役割を果たし、患者を総合的に診る医学の分野と言えます。
【関連リンク】
一般社団法人 日本内科学会
「人間ドック(胃内視鏡以外)」について
人間ドックは、健康診断の一種であり、身体検査や血液検査、心電図検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査、便潜血検査などを含む複数の検査項目を含んでいます。これらの検査項目により、健康状態を詳しく調べることができます。
具体的には、人間ドックでは、身体検査で身体の各部位の異常や変化を調べ、血液検査で血液中の様々な数値や物質を測定し、心電図検査で心臓の状態を調べ、レントゲン検査で胸部や腹部の異常を調べ、超音波検査で内臓の形状や機能を調べます。また、尿検査や便潜血検査により、腎臓や腸の状態を調べます。
ただし、40歳以上の方は、胃内視鏡もしくは胃部X線検査が推奨されていますが、病院設備の問題や内視鏡検査に抵抗があるなどの理由から、人間ドックの胃部検査として、胃部X線検査を選択できます。胃部X線検査ではバリウムを服用し、胃粘膜に付着したバリウムの凹凸を撮影することによって胃全体を観察します。
バリウム検査と胃内視鏡は、消化管の病変を調べるための検査ですが、その用途には違いがあります。
バリウム検査は、消化管の形態を調べるために行われる検査で、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などの内部を透視撮影しながら、バリウムという薬剤を摂取してその流れを観察することで、消化管の病変を調べることができます。バリウム検査は、内視鏡検査に比べて痛みが少なく、検査時間も短くて済みますが、病変の詳細な観察ができないため、精度が低いとされています。
一方、胃内視鏡は、消化管の内部を観察するための検査で、食道・胃・十二指腸の内部を観察しながら、内視鏡を挿入して直接病変を確認することができます。胃内視鏡は、バリウム検査に比べて病変の詳細な観察ができ、生検などの処置も行えるため、病変の確定診断に非常に有用ですが、内視鏡を挿入するために若干の痛みを伴うことがあります。
「乳腺専門外来」について
乳腺専門外来は、乳房に関する診療所や病院の部門のことを指します。乳房には乳腺があり、女性には生殖機能に関わるため、乳腺には様々な疾患が存在します。乳腺専門外来では、乳房の検査や治療、健康管理、予防に関する相談が行われます。
乳腺専門外来では、乳房にできる良性腫瘍や乳癌などの疾患の早期発見や診断、適切な治療が行われます。乳腺専門外来では、乳腺外科医や乳腺専門の放射線科医、乳腺検査技師などが診療を行い、患者の乳腺疾患について正確な診断を行います。
乳腺専門外来では、定期的な乳房検診や乳腺エコー検査、マンモグラフィ検査などが行われます。これらの検査は、乳腺疾患の早期発見や診断に役立ちます。また、乳腺疾患に関する相談や予防についても、専門の医師や看護師が丁寧に対応します。
乳腺専門外来は、女性にとって大切な乳房の健康管理や乳腺疾患の早期発見、適切な治療が行われる場所です。女性特有の疾患について、乳腺専門の医療スタッフが専門的な知識や技術をもって診療を行うため、安心して治療を受けることができます。
「マンモグラフィー(乳房レントゲン)」について
マンモグラフィー(乳房レントゲン)とは
乳がんの検査方法として、乳房触診、マンモグラフィー(乳房X線)検査、乳房超音波(エコー)検査の3つの方法がありますが、その一つであるマンモグラフィー検査は、乳腺専用のX線装置を用いたレントゲンで検査する方法です。これにより、腫瘤(しこり)や石灰化・乳腺のゆがみなどを確認します。この検査方法の長所としては、触診や超音波でしこりを認めない乳がんでも石灰化、乳腺のゆがみとして乳がんを発見できると言う点や、石灰化の性状や範囲がわかる、という点です。短所としては、検査に痛みを伴う場合があり、年齢、乳腺量の個人差により詳細な診断ができないことがある、という点です。なお、レントゲン検査のため、妊娠中の方は、基本的に受けられません。