白血球とは?白血球の異常減少・増加で疑うべき病気と治療法

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『白血球とは?白血球の異常減少・増加で疑うべき病気と治療法』をご紹介させて頂きます。

私たち人間の血液中には複数の細胞成分が存在していますが、そのうちのひとつに白血球があります。白血球は病気に関するテーマなどでもよく取り上げられますが、具体的にどのような役割を持っているのかわからないという方も少なくありません。

白血球に関する異常は非常に厄介な病気の可能性もありますので、事前に基礎的な知識を身に付けておくのもおすすめです。今回は、白血球の基本情報や白血球の異常によって考えられる病気と、その治療法などを解説します。

白血球とは?

白血球とは体内に侵入してきた異物(感染性微生物、細菌、外来物質など)を処理する役割などを担っており、人体の免疫機能を正常に保つ上で欠かせない血球の一種です。



白血球は、他の血球(赤血球や血小板)と同じように主に骨髄で作られます。ちなみに白血球と呼ばれる血球は、全部で以下の5種類となります。
・好中球
・リンパ球
・単球
・好酸球
・好塩基球
白血球は幹細胞と呼ばれる前駆細胞から発生し、成熟を迎えるにあたって上記いずれかの白血球に成長します。

血液中に存在する白血球の数は、血液1マイクロリットルあたりの細胞数で表し、正常な範囲(基準値)は、1マイクロリットルあたり4,000個~1万1000個となります。

白血球数の異常で考えられる病気

白血球が基準より多い、または少ない場合は複数の病気を疑う必要性があります。ここでは白血球数の異常によって考えられる主な病気をまとめましたので解説します。
◆白血球減少症
白血球減少症とは、血液中の白血球の数が1マイクロリットルあたり4000個を下回る状態のことを指します。

白血球減少症は外部から体内に侵入してきた異物を除去する役割を担う白血球の数が異常に少ないため、免疫機能の低下を招き、感染症にかかる確率が高くなります。
また白血球減少症は、減少した白血球の種類によって好中球減少症、顆粒救減少症、無顆粒球減少症に分類することができます。

白血球減少症は身近な体の不調でいうと発熱、倦怠感などの症状を引き起こし、重度なものになると重症感染症や再生不良性貧血などの疑いもあります。

◆白血球増加症
白血球増加症は減少症とは逆、つまり血液中の白血球数が1万1000個を上回るなど、白血球の異常増加が見られる病気です。

白血球増加症も白血球減少症と同様に、増加した白血球の種類によって好中球増加症、好酸球増加症、リンパ球増加症の3つに分けることができます。

白血球増加症を引き起こす原因は感染症を防いだり、副腎皮質ステロイド剤などの薬を投与したりすることで起きる正常な生体反応ということもあります。

ただし、白血球の異常増加は細菌感染症や病期が進んだ悪性腫瘍などによっても引き起こしますので、このようなケースでは十分な注意が必要です。

◆白血病
上で解説した白血球増加で最も怖いのは白血病です。白血病は「骨髄のがん」とも呼ばれている病気であり、発症するとまだ未熟な白血球や異常な白血球までもを骨髄から放出してしまうため、白血球の異常増加を招くことになります。

医学や医療界の最新情報などを提供する日本医事新報社が公開する資料によると、1マイクロリットルあたり3万個~5万個の顕著な白血球増加が見られた場合は、白血病を疑い、速やかに医療機関での検査を受けることを推奨しています。

なお、白血病の主な症状には初期段階のころには発熱や体のだるさなどがあり、病状が進行してくるとがん細胞が周囲の組織に入り込むため、リンパ節の腫れ、頭痛、めまいといった症状を感じることもあります。

白血球数の異常による病気の治療方法

ここからは白血球数の異常によって引き起こす病気の基本的な治療方法を解説します。
◆白血球減少症の治療方法
血液中の白血球が減少する白血球減少症では、細菌感染を引き起こす可能性が高いため、日常生活で細菌を体内に侵入させないという対策が必要になります。

具体的にはこまめな手洗いやうがいを行い、口の中を常に清潔にしておくなどが挙げられます。また白血球減少とともに感染症を合併している場合は、抗菌薬などを用いた治療を行います。

ちなみに白血球の減少は抗甲状腺薬、解熱鎮痛薬、抗菌薬、高痙攣薬などの薬剤投与によっても引き起こします。この場合は、白血球減少の原因になっている薬剤の服用を中止するといった治療法を選択します。

仮に薬剤が原因で白血球の異常減少を引き起こしている場合は、服用中止後1週間~2週間で回復の傾向が見受けられるようになります。

◆白血球増加症の治療方法
白血球増加の原因が細菌による感染症、炎症性疾患、アレルギーなどの場合は、それぞれの担当科で原因疾患を治すための治療を受けます。

仮に白血球増加の原因が特定できない場合は、一度血液検査を行うことができる医療機関で診察を受けることを推奨します。

◆白血病の治療法
急性骨髄性白血病の場合は、抗がん剤を用いた化学療法にて骨髄中に増えた白血病細胞を死滅させます。

抗がん剤投与(約7日~10日)後に白血球が回復したら、「地固め療法」と呼ばれる治療でさらに強力な抗がん剤を使って、少なくなった白血病細胞をさらに減少(死滅)させていきます。

地固め療法が終わったあとは状態を見ながら経過を見る場合と、造血幹細胞移植(骨髄移植など)を行うケースがあります。

また慢性骨髄性白血病も基本的な治療法は白血病細胞の増殖を防ぐ薬、抗がん剤投与、造血幹細胞移植ですが、慢性の場合は体の中にあるウイルスを攻撃したり、免疫機能を活性化したりする効果が期待できるインターフェロン-a療法を行うこともあります。

まとめ

白血球は私たち人間の健康を維持するのに必要な免疫系の正常な働きを維持します。しかし、白血球は感染症、アレルギー、白血病などさまざまな病気が原因で異常な減少、増加を引き起こします。

よって、健康診断などで白血球数の異常を指摘された方は、早めに医療機関で詳しい検査などを受けるようにしましょう。白血球に関する疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

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