今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『女性に多いドゲルバン病とは?』をご紹介させて頂きます。

仕事でのデスクワークやスマートフォンを長時間使用し続けると、手首に違和感を感じることがあります。

また、ピアノやテニスなどで継続的に練習を繰り返すことにより手首付近に痛みを感じる場合があります。今回は、女性に多いドゲルバン病について、原因や治療法など詳しく紹介するので参考にしてください。

そもそもドゲルバン病とは?

近年スマートフォンなどの普及によって長時間反復的に使用し続けることにより手首が痛くなったりしますが、ドゲルバン病とはどういった病気なのでしょうか?原因や症状など詳しく説明します。

原因

ドゲルバン病とは、狭窄性腱鞘炎とも呼ばれ手首の親指の付け根付近におこる腱鞘炎です。妊婦や更年期の女性に多いといわれ、ホルモンのバランスが変化しやすい時期に発生するといわれています。

また、頻繁な家事や、スマートフォンなど手の動きが長時間反復することでも発生するといわれております。

症状

ドゲルバン病の症状は、親指の付け根にある腱鞘と呼ばれるトンネル内を通る親指を動かす働きのある腱と広げる働きのある腱が炎症を起こすことにより痛みを伴うことが特徴です。

◆ドゲルバン病かどうか判断できる?

ドゲルバン症とは、ホルモンのバランスを崩しやすい妊婦や更年期を向かえた女性に多く見られる病気ですが、ドゲルバン症か判断する方法を知っていますか?判別方法や治療法など詳しく説明します。

◆セルフチェック

ドゲルバン症か判断する方法には、3つのパターンがあります。
(1)フィンケルシュタインテスト
親指を内側に倒し、もう片方の手で親指を下にひっぱり判断するやり方です。

(2)フィンケルシュタインテスト変法
片手でグーの形をつくりながら痛みを判別するやり方です。

(3)岩原・野末のサイン
手首を折り曲げて親指と人差し指をできる限り広げて判断する方法です。

手首の痛みを感じるようであれば、まずセルフチェックをして確かめてみてはいかがでしょうか?

治療

セルフチェックをしてドゲルバン症の疑いがあった場合、どのように治療すればいいのでしょうか?治療法について説明します。

●自宅療養
ドゲルバン症を治す方法としては、原因となる炎症を抑えることがポイントとなります。セルフチェックで疑いがあり軽度の場合であれば、患部をあまり動かさないように安静にし、湿布などを貼ったり患部を温めて、痛みが治まるように心がけましょう。


●医師へ相談
自宅治療で痛みが治まらない場合や、痛みが酷い場合は、医師の診断を受けましょう。炎症を抑える方法として、ステロイド注射による治療もありますので、日常生活が困難な人は医師にまず相談し早期治療を心がけましょう。
また、痛みの症状が酷く親指に力が入らなかったり、ドゲルバン症に何度もかかっているようであれば、手術による治療も視野に入れましょう。
●手術
手術は、30分程度で終わるため日帰りできますが、患部付近には、知覚神経など人の体に重要な神経が通っているため、評判のよい整形外科医を事前に確認しながら受診するようにしましょう。

予防

ホルモンや手首の反復的な動きによって起こるドゲルバン症は、手術によっても治療することができますが、ドゲルバン症にならないように予防する方法について説明します。

ホルモンや手首の反復的な動きによって起こるドゲルバン症は、手術によっても治療することができますが、ドゲルバン症にならないように予防する方法について説明します。
・手首を動きを抑える
・負荷を軽減する
・大豆製品の摂取

ドゲルバン症は、手首の酷使により発生するため雑誌などをめくる際など手を返す動きを最小限に抑えましょう。また、スマートフォンを使用する際には片手ではなく、両手で操作したり手首のマッサージをして負荷を軽減することで予防できます。

大豆に含まれるイソフラボンは、ドゲルバン症を予防するエストロゲンと同様の働きがあるため、ホルモンのバランスを崩しやすい妊婦や更年期の女性におすすめです。

まとめ

ドゲルバン症は、スマートフォンを長時間継続的にしようしたり、ホルモンのバランスが乱れることによっておこる手首の親指の付け根の腱鞘炎です。日頃から、手首に負荷がかからないように注意したりケアをしながら、予防するようにしましょう。
また、ホルモンを崩しやすい妊婦や更年期の女性は、豆腐などの大豆製品を定期的に摂取しながら、ドゲルバン症に悩まされないように心がけましょう。