カビが原因!「脂漏性皮膚炎」の症状など

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今回は『カビが原因!「脂漏性皮膚炎」の症状など』をご紹介させて頂きます。

「赤ちゃん」や「中年男性」に多い皮膚病

近ごろ、頭皮がかゆい、フケの量が多くなったと感じているなら、それは「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」という皮膚の病気かもしれません。脂漏性皮膚炎は、30歳以降の成人にみられる皮膚炎です。患者の男女比は「約2〜3:1」と、男性にやや多く発症する傾向があります。

頭皮や顔面など「皮脂(皮脂腺から分泌され、皮膚の保護や保湿に役立つ成分)」が分泌されやすい箇所に、赤みやかゆみといった症状があらわれます。また、「脂漏性皮膚炎」は、生後3ヶ月以降の赤ちゃんにも発症しやすい病気です。

その場合、成人と区別するため「乳児脂漏性皮膚炎」あるいは「新生児頭部皮膚炎」と呼ぶこともあります。頭皮、顔、髪の生え際、耳の周囲などが赤くなっていないか、ママやパパは赤ちゃんの様子を日頃から確認することが大事です。

顔や頭皮などに「かゆみ」や「フケ」

脂漏性皮膚炎の症状は、
(1)地肌の赤み
(2)かゆみ
(3)赤や黄色の発疹
(4)皮膚の乾燥、あるいは脂っぽさ
(5)皮膚のクズ(鱗屑)やフケ
(6)厚いかさぶた
などが特徴です。赤ちゃんの場合は、「乳痂(にゅうか)」と呼ばれる黄色っぽいベタベタしたかさぶたが、頭皮や額などに見られます。

これらの症状は、体のなかで、皮脂腺(皮脂を分泌する器官)が多く、皮脂の分泌が活発な部分にあらわれます。頭皮、額(特に髪の生え際)、Tゾーン(額から鼻先にかけての範囲)、鼻とその周囲、耳の裏、胸、脇の下に多く発症します。

赤ちゃんの場合は、自然に症状が落ち着くことがありますが、成人患者は慢性化するケースが目立ちます。自然治癒はほとんど期待できないため、「皮膚科」を受診し、専門医による治療が必要です。

原因は「マラセチア菌」というカビ!

脂漏性皮膚炎の発症は、おもに、皮膚のなかで「マラセチア菌」という真菌(カビ)が過剰に増えることで発症します。マラセチア菌は、皮膚を好む常在菌(普段から人間の体に住み着いている菌)の一種です。皮脂を栄養とし、皮脂の分泌量が多いと増殖します。脂漏性皮膚炎が男性に多いのは、男性ホルモンが皮脂の分泌を促進する働きがあるためです。

皮脂を取り込んだマラセチア菌は、「遊離脂肪酸」という脂肪分を作り出します。そして、遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えて、かゆみやフケなどの症状を引き起こしています。また、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、ビタミンBの不足、ホルモンバランスの乱れなども原因に挙げられます。そのため、別名「肌の生活習慣病」とも呼ばれています。

治療が「長引くこと」もある

脂漏性皮膚炎は、放置しておくと症状がひどくなり、そのまま慢性化する恐れがある皮膚病です。自然治癒が期待できないため、すみやかに「皮膚科」を受診し、診断が確定したら、適切な治療をはじめましょう。再発しやすい病気のため、完治までしっかり治療することが大事です。

治療には、薬物療法を行うのが一般的です。症状にあわせて、
(1)ステロイド外用薬(おもに軟膏、頭皮はローション)
(2)抗真菌薬
(3)抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)
といった薬が処方されるでしょう。また、皮脂の分泌量を正常な状態に戻すために「ビタミン剤(ビタミンB)」の服用をすすめられることがあります。

日常生活では、患部を清潔に保つことが症状の緩和につながります。また、ビタミンを増やして皮脂を抑えるために、「緑黄色野菜を多めに摂取すること」を心がけましょう。症状の進行具合によっては、完治までに時間がかかることがあります。あせらず気長に治療を進めていくことが大事です。

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