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今回は『美容に健康に!「ココナッツオイル」の使い方』をご紹介させて頂きます。

成分の「約70%」は中鎖脂肪酸

ココナッツオイルといえば、甘い香りのチキンカレーをはじめとする南インド料理や、お菓子に使う食材のイメージが強くありますが、美容や健康のアイテムとしても多くの女性に使われています。

ココナッツオイルは、別名「ヤシ油」とも呼ばれています。熱帯気候の東南アジアが主な原産地で、ココヤシの種子内部の胚乳から抽出される油が「ココナッツオイル」です。そして、美容や健康に使うなら「ヴァージン・ココナッツオイル」がおすすめです。

脂肪を燃やす「ヴァージン・ココナッツ」オイル

ヴァージン・ココナッツオイルは、無精製、無添加、非加熱抽出で、ラウリン酸やミリスチン酸、パルミチン酸など、成分の約70%が「中鎖脂肪酸」で作られています。

「中鎖脂肪酸」から合成されるケトン体(脂肪酸が燃焼するときに肝臓で作られる物質)は、体内のエネルギー源になって、体脂肪を燃焼するのが大きな魅力です。バターなどの脂肪酸にくらべると、消化吸収が約4倍速く、代謝は約10倍の早さで分解・脂肪燃焼されるといいます。

ココナッツオイルは、バターやラードなど飽和脂肪酸の仲間です。飽和脂肪酸は、通称「太るオイル」と言われていますが、ココナッツオイルは「中鎖脂肪酸」のため例外として扱われています。

効率的に「エネルギー」に変える

脂肪酸を含むオイルは、一般的に消化して代謝されるまでに、脂肪組織や筋肉などいくつものルートをたどって肝臓に到着し、分解・吸収されます。エネルギーに変わるには、多少時間がかかるため、脂質が体に溜まりやすく、摂り過ぎると、肥満になりやすい傾向があります。

一方、中鎖脂肪酸は、肝臓にほぼダイレクトに運ばれ消化されるので、血中の脂肪濃度の上昇や、中性脂肪として体に溜まる心配がありません。摂取した脂質を消化酵素などの力を借りずに消化できるため、効率的にエネルギーに変えるところが、ヴァージン・ココナッツオイルのすごさでしょう。

基本的に「副作用はない」けれど

ヴァージン・ココナッツオイルは、私たちの体に驚くほどの多くの効果を与えることができるでしょう。大きく分けると「食べたときの効果」と「体に塗ったときの効果」に分けることができます。

効果ももちろん個人差があります。そして副作用はありませんが、アレルギー体質の人は、使うまえに「パッチテスト」を行ってください。体に少量塗ったときに
(1)赤く腫れる
(2)かぶれる
(3)かゆみ などの症状があらわれたときは使用を中止し、医師の診断を受けましょう。

ココナッツオイルを「食べて」使う

ヴァージン・ココナッツオイルを食べたときの効果には、先に述べた「脂肪の燃焼」の他に、次のようなものが挙げられます。

・コレステロールの低下(善玉の増加、悪玉の低下)
・免疫力の向上(母乳に含まれるラウリン酸が豊富)
・エイジング効果(活性酸素の除去)
・美肌効果(肌荒れ予防)
・腸のデトックス(便秘改善)
・冷え性の改善(血流の改善)
・糖尿病の予防(インスリンの分泌改善)
・動脈硬化・狭心症・心筋梗塞などの予防

はじめは、
(1)コーヒーや紅茶に入れて飲む
(2)バターの代わりにパンに塗って食べる
(3)カレーなど料理に使う

ココナッツオイルを「塗って」使う

ヴァージン・ココナッツオイルを「体に塗る」という経験を持っている人は少ないかもしれません。その効果は、次のようなものが挙げられます。

・お肌の保湿効果(フェイスケア)
・ニキビ対策
・唇のお手入れに(リップクリームとして)
・髪のお手入れに(ヘアケア、頭皮のケア)
・マッサージオイルとして(足の疲れやむくみなどに)
・サンオイルとして(子どもにも安心)
・口臭や歯周病の予防

ココナッツオイルを手に2~3滴たらして、肌に直接薄めに塗ります。お風呂あがりや寝る前に使用するとよいでしょう。口臭や歯周病予防には、大さじ1杯のオイルを口に含み、ゆっくりと口のなかで動かします。全体に行き渡ったら、オイルを紙や布を入れたビニール袋に捨てます。排水口などに捨てないよう気をつけましょう。