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今回は『アンチエイジングの新しい栄養素「PQQ」とは?』をご紹介させて頂きます。

ビタミンのような栄養素

アンチエイジングに必要な栄養素といえば、「オメガ3」や「コエンザイム」が有名です。そして最近、アンチエイジングの新しい栄養素として「PQQ(Pyrroloquinoline Quinone)」という物質にに注目が集まっています。

PQQは、ピロロキノリンキノンの略で、1979年にバクテリアから取り出されたわりと新しめの栄養素です。植物性食品に見られるビタミンのような性質を持ち、理化学研究所では「14番目のビタミンになるのでは」と期待されています。

「記憶力」や「認知力」が改善される!

PQQは、ココア、納豆、大豆、豆腐、パセリ、ピーマン、キウィフルーツ、パパイヤ、緑茶に多く含まれています。継続して摂取すると、アンチエイジングでも特に「脳の働き」によい影響を及ぼします。「記憶力」、「認知力」、「集中力」、「注意力」の低下が改善されるといいます。

すでに専門家による研究では、パーキンソン病やアルツハイマーの原因物質を抑制する働きが確認されています。これらの難病に対して、防止効果や進行を抑える効果が期待されています。最近では、サプリメントとして摂取する人が増えています。

ミトコンドリアが増える

私たちの細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーの多くは、「ミトコンドリア」から作られています。ミトコンドリアは細胞の中にある小さな器官で、食事から得た栄養素をエネルギーに変換してくれます。筋肉など全身の細胞に存在していますが、とりわけ心臓と脳細胞に多く含まれています。

しかし年齢を重ねるごとに、ミトコンドリアは減少してしまいます。すると、細胞が必要とするエネルギーの生産が落ちて、細胞の機能は低下します。そして、疲れやすい、頭の回転が鈍くなる、年齢以上に老化が見られる、などの症状があらわれます。

PQQを継続して摂取すると、細胞のなかに新しいミトコンドリアが増加する現象が確認されています。数だけでなく、大きさにも影響を与えることも証明されており、「物忘れ」や「短期記憶」の改善など、脳の働きが活性化されます。

強力な抗酸化作用が「脳」を守る!

ミトコンドリアは私たちの細胞を活性化させるエネルギーを生産するパワフルな器官ですが、活性酸素によって傷つきやすいという特徴があります。活性酸素は毒性が強く、細胞を酸化させ(サビさせ)、老化を進めたり、生活習慣病などを引き起こします。

PQQは、酸化物質を無害化する強力な「抗酸化作用」を持ち、ミトコンドリアを活性酸素から守る働きをします。PQQの抗酸化作用は、ぶっちぎりで、抗酸化物質として知られるビタミンCの約5000倍の効果があるというから驚きです。

コエンザイムとセットで摂取

PQQの摂取による副作用は現在のところ報告されていません。そして、脳細胞だけでなく、全身の幅広い機能に作用し、特にコエンザイムとセットで摂取することにより、その相乗効果が確認されています。脳細胞以外では、次のような効果が期待されています。

・尿酸値の改善
・肌乾燥、肌やせ、シワの予防
・血圧、血糖値の低減