喫煙してなくても発症する?「肺腺がん」とは?

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今回は『喫煙してなくても発症する?「肺腺がん」とは? 』をご紹介させて頂きます。

肺がんは「がん死亡原因」の第1位

肺がんは肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞が「がん化」した状態をいいます。進行すると周辺組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れに乗って広がっていくのが特徴です。今や肺がんは、胃がんを抜いて、日本人のがん死亡原因の第1位になっています。

肺がんは組織で考えると、
(1)腺がん
(2)扁平上皮がん
(3)大細胞がん
(4)小細胞がん の4つに分類されます。
一般的に「肺がん」は喫煙者が発症すると考えられています。実際、日本において喫煙者の肺がんリスクは男性で4.8倍、女性で3.9倍という結果が示されています。ところが、肺ばんの種類別に見ていくと、喫煙との因果関係が薄い肺がんも、なかにはあるようです。

女性に発症することが多い

私たちが行う肺呼吸は、喉から気管支をとおり、肺のなかで行われます。肺のなかは細い気管支が木の枝のように広がり、その末端にある「肺胞」で、酸素と二酸化炭素の交換が行われています。肺腺がんは、その肺胞のある末端部分にできるがんです

「肺腺がん」は、気管支の細い末梢部分にできやすいがんです。発生頻度が高く、肺がんの約60%を占めています。肺がん患者の場合、男性の約40%、女性は約70%の人が肺腺がんにかかっており、年々この数字は増える傾向にあります。

タバコとの関係は薄い?

女性患者が多いのが特徴で、そのことから、喫煙との因果関係が薄く、タバコを吸わない人にも多く発症しています。 初期段階では自覚症状がほとんどないため、特に喫煙の習慣のない人が、定期検診などで肺腺がんの疑いを指摘されると「まさか自分が」と愕然とするケースはよくあります。
一方では、ニコチンやタールの含有量の少ない「軽いタバコ」が肺腺がんの増加を示す研究データが発表されていることや、さらに受動喫煙(副流煙による喫煙)による肺腺がん発症の可能性もあることから、タバコとの因果関係は大いにあると意見する専門家もいます。

原因は「女性ホルモン」と「大気汚染」

現在、多くの研究機関では、肺腺がんの原因は、「女性ホルモン」と「大気汚染」が大きく影響していると考えられています。

女性ホルモンについては、ホルモン補充療法を受けた女性や閉経の遅かった女性に肺腺がんの発症率が高いことから、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の量や濃度が、肺腺がんのリスクを高めているのではないかと考えられています。

大気汚染については、空気中にあるPM2.5などの微小粒子の有害物質が影響しているようです。微小粒子状の有害物質は肺の奥まで届きやすく、吸い込むと、肺の細胞が傷付き、肺腺がんが発生するリスクが高くなるといいます。

咳や痰が続くなら「呼吸器科」に相談

肺腺がんは、他の肺がんにくらべて肺の末梢部分にできるため、進行するまで症状が出にくい傾向があります。そのため、検査によって早期に発見することが大事です。胸部X線検査の結果によって指摘できる確率は約60~80%といわれています。年に1、2回の定期検診は積極的に受けましょう。

また、次のような症状が続くようなら、すみやかに呼吸器科を受診し、専門医に相談しましょう。

・長期間の咳
・痰(血痰を含む)
・発熱
・息苦しさ(呼吸困難感)
・全身の倦怠感
・体重の減少
・胸の痛み

肺腺がんの治療方法は、医師と相談し、
(1)手術療法
(2)放射線療法
(3)化学療法 の3つから適したものが実施されます。

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