やがて来る、子供の「思春期」のこと

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今回は『やがて来る、子供の「思春期」のこと…』をご紹介させて頂きます。

「成長」と「性徴」

人間は成長にあわせて、性別ごとの特徴が次第に明らかになってきます。胎児のときに、男の子なら陰嚢や陰茎、女の子なら子宮や卵巣が形成されます。これを「第一次性徴」といいます。性徴とは、男女の判別の基準となる生物学的な特徴です。

やがて、男の子は約11~14歳から、女の子は約9~12歳から「第二次性徴」と呼ばれる生物学的な性差がふたたび起こります。一般的には「思春期」と呼ばれる期間です。第二次性徴でのいちばんの変化は、生殖能力を持つことです。子供から大人へ、心身ともに成長する大事な時期です。この時期は、性ホルモンの活発な分泌によって、男女とも次のような変化が見られます。

<男の子>
・陰茎、陰嚢の肥大
・陰毛、髭、腋毛の発生
・のどぼとけ、声変わり
・筋肉の発達
・精通(初めての射精)が起こる

<女の子>
・乳房、乳腺の発達
・陰毛、腋毛の発生
・初潮
・皮下脂肪の増大
・骨盤の発育

性ホルモンの分泌で、不安定な時期

思春期は、個人差はありますが、男の子は11歳ごろから、女の子なら10歳ごろからはじまり、だいたい18歳まで続くといわれています。大人になるための自律性を獲得するために、「心の準備」と「体の構造を成長させる」時期です。

しかし、本人は心身ともに不安定な時期でもあります。性ホルモンが活発に生成されるため、ホルモンバランスが崩れやすく、心が不安定になることがたびたび起こります。些細なことで急に怒ったり、イライラして家族に乱暴な言葉を使ったりします。

そのたびに、パパやママは驚いて、ハラハラしたり、寂しい気持ちになったりするかもしれません。そして、成長にともなう体の変化に対処するだけでなく,子供が大人になることへの不安にも直面しなければならないでしょう。

思春期に「起こりやすい傾向」とは?

体にくらべて心はゆっくりと成長していくので、思春期の子供には今までになった変化が見られます。傾向としては、次のような変化が起こるでしょう。

<自分の変化にとまどう>

体が急に大人になっていくのに対して、心の成長が追いつかず、どうしてらよいか分からないまま混乱した様子を見せるでしょう。特に女の子は、身体的な変化にとまどいます。乳房の発達や体の丸みなどは、外見でわかりやすく、他の人と比較されやすいことから、成長がストレスになることがあります。

<異性への関心が高まる>

思春期の大きな特徴は、自分を客観視するようになることです。つまり、「自分は他人から見て、どんな人間なのか」を意識するようになります。なかでも、異性の目が気になります。さらに生殖能力を持つことで、活発に分泌される性ホルモンが性的欲求を促し、異性を見るとときめくようになります。

<親と距離と置きたがる>

パパやママの元を離れて「自立したい」という欲求が芽生えます。そのため、大人からの干渉を嫌うようになります。しかし、自立といっても不安だらけで、まずは友達と行動をすることで、とりあえず親と距離を置き「自立を試みよう」とがんばる姿が見られます。

パパやママとの時間より、友達を優先するようになるのはそのためです。それだけに友達との関係が、思春期の子供にはとても大きな割合を占めます。

<矛盾した言動が目立つ>

自立したいという気持ちと同時に、自立するのが不安だという気持ちが折り重なって、本人のなかで強い葛藤が起こります。そのため、矛盾した言動が目立つようになります。独立と依存という、まったく正反対の感情を同時に持つ心理状態で、「アンビバレンツ」と呼ばれる現象です。

イライラして急に怒って「うるさい」と乱暴な態度を取ったかと思えば、突然ベタベタと甘えてくる、といった状態です。

子供は、幼児期は万能感を持っていますが、思春期を迎えると、現実的な価値観のなかで、自分を見つめるようになります。すると不安が生まれ、葛藤がはじまります。しかし、アンビバレンツによって、矛盾した言動があらわれるということは、子供が現実と向き合っている証拠ともいえるでしょう。

<本質への関心が高まる>

思春期の子供は、これまでとは興味が変わり、新しい価値観を得ようとする特徴があります。「生きるとは何なのか」「なぜ、勉強しなければいけないのか」といった生きるうえで大切なことに本質的な疑問を持つようになり、悩んだり考え込む様子が増えてきます。

ときには、パパやママといっしょに悩み、考え続けてゆく姿勢を大人が見せてあげることも大事でしょう。

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