射精回数が多い人は前立腺がんになりにくい!

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『射精回数が多い人は前立腺がんになりにくい!』をご紹介させて頂きます。

アメリカの「ハーバード大学公衆衛生スクール」によると、1カ月に21回以上射精する男性は、そうでない人に比べて、前立腺がんのリスクが20%以上低下するそうです。研究者たちは「性行為や自慰行為が前立腺がんの予防になる」と断言しています。
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前立腺は男性の臓器

おしっこが貯まる「膀胱」と、おしっこを体の外に出す「尿道」は、男女ともに備わっている臓器です。しかし男性にのみ「前立腺」があります。前立腺は精液の一部を作る臓器で、場所は膀胱の下にあります。
前立腺は加齢によって異常をきたしやすい臓器です。最も多い病気が、前立腺肥大症です。前立腺が大きくなってしまうのです。前立腺は尿道を囲むように位置しているので、前立腺が大きくなると、尿道が圧迫されおしっこが出にくくなります。

長生きすると前立腺がんになる?

前立腺肥大症の次に多く発症する病気は「前立腺がん」です。2006年の統計では「男性のがん」の中では4位でしたが、将来的には肺がんに次いで2位になるとの予想があります。
前立腺がんの原因は、脂肪分の多い食事などが挙げられていますが、最も確実な原因は「長生き」です。歳を取ると男性は前立腺がんになりやすくなるのです。日本は超高齢社会に突入していますので、それで加齢が原因になっている前立腺がんが増えていくのです。
「長生きがん」の特徴は統計上もくっきり表れていて、前立腺がんの患者数は、50歳代から急増し、患者の平均年齢は70歳となっています。
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おしっこ勢いが衰えたころは進行している

前立腺がんは、初期症状がまったくないがんの1つです。おしっこの勢いが悪くなったなと思って泌尿器科にかかったら、前立腺がんが見つかったというケースが大半です。この程度の排尿障害であっても、すでに骨やリンパ節に転移しているケースが多いのです。
なので、異常を感じていないときに策を講じる必要があります。予防法は「PSA検査」です。定期健診のときに追加できるので、40歳を超えた男性は受けた方がいいでしょう。
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最大24%のリスク減

ハーバード大学は、調査対象の男性に過去の年代ごとの射精回数を尋ねました。結果は次の通りでした。
■20~29歳のころの射精回数
・月4~7回の男性のリスク100
・月21回以上の男性のリスク81(19%低下)
■40~49歳のころの射精回数
・月4~7回の男性のリスク100
・月21回以上の男性のリスク76(24%低下)

このように、射精回数が極端に多い人は、前立腺がんのリスクが低下することが、明らかになったのです。ちなみにこの調査では、月0~3回の人は、別の病気にかかっている可能性が捨てきれなかったので除外しています。

ロボット手術も

がん治療の鉄則は切除です。前立腺がんでも、手術で前立腺を切除して取り除くことが標準的な治療です。手術ではリンパ節も一緒に取り除くことが多いです。
そこで注目されているのが、手術ロボット「ダ・ヴィンチ」による治療。2012年に保険適用になっています。
ロボットといっても、人型ロボットが看護師からメスを受け取って行うわけではありません。手術台に大型のアーム型ロボットを取り付け、外科医が画像を見ながら操作します。外科医の指の動きに合わせて、アームが動く仕組みです。実はダ・ヴィンチの方が精度が高いともいわれています。

まとめ

セックスの効能についてはさまざまなことが語られています。そしてそのほとんどはなんの根拠もないガセネタです。今回紹介した「射精と前立腺がんの関係」は、世界的な評価が定まっている研究機関の発表です。この記事の参考資料は次の通りです。
Jennifer R. Rider,et al. Ejaculation Frequency and Risk of Prostate Cancer: Updated Results with an Additional Decade of Follow-up. Eur Urol. 2016 Mar 28

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