春、舌が「イチゴみたい」は、喉の病気(溶血性連鎖球菌)!

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『溶血性連鎖球菌』をご紹介させて頂きます。

「イチゴ舌」は、聞いたことがあるけれど

「喉が痛い」と子供がいうときは、多くの場合、ウイルスや細菌の感染による喉の炎症がみられるものです。喉の炎症を起こす感染症はいくつかありますが、なかでも「溶連菌感染症」は、小児科外来でもっとも頻繁にみられる感染症といわれています。

喉の痛みや発熱にくわえ、別名「イチゴ舌」と呼ばれる特徴的な症状がみられます。舌にイチゴのような赤いツブツブができる状態です。

毎年「冬」と「春から初夏にかけて」の年2回流行のピークがあります。大人でも感染しますが、5〜15歳の小児が感染しやすい病気です。

「溶連菌」や「イチゴ舌」という言葉は聞いたことがあるけれど「よく知らない」というのが溶連菌感染症です。喉が痛くて熱があるから風邪かしらと思い、病院に連れて行くと「溶連菌感染症ですね」と診断されるケースは小児科外来でよくあるそうです。

喉の痛み・発熱・発疹・イチゴ舌

溶連菌とは一般的に「溶血性連鎖球菌」と呼ばれる細菌です。その種類は「α溶血」と「β溶血」の2種類があり、さらにいくつかの群に分かれていますが、溶連菌感染症の90%以上は「A群溶血性レンサ球菌」によるものです。この細菌が飛沫感染して発症します。感染してからだいたい2〜4日で症状がでます。

溶連菌感染症の症状は、喉の痛みからはじまり、咽頭炎扁桃炎を引き起こし、発熱・嘔吐があらわれます。発熱は38〜39度と高めです。はじまりは、風邪と症状が似ています。

頭痛や腹痛を経験することがあり、首すじのリンパ節に腫れがみられるようになります。咳や鼻水が出ることはありません。そして、風邪と少し感じが違うなと思いはじめるのは、体や手足に赤く小さな発疹がみられ、舌にイチゴのような赤いツブツブがでてくるあたりからです。発疹は痒みをともないます。熱が下がると、発疹のあとに落屑(皮むけ)が認められるようになります。

アトピー性皮膚炎の方は、疾患部に溶連菌が入ると重症化する場合がありますので、医師にアトピー性皮膚炎であることを報告し、適切な処置を受けましょう。

抗生物質は約10日間、きちんと飲みきる

医師の診察を受けて溶連菌の感染が確認されると、熱や喉の痛みをやわらげる薬のほかに、溶連菌を退治するための抗生物質が処方されます。
抗生物質は、服用して1~2日で症状は軽減しますが、溶連菌を完全に退治するまで、処方されたとおり10日間ほどを飲み続けましょう。そして水分補給を十分に行います。

熱が下がっていればお風呂に入っても構いません。ただし、体や手足に発疹が出ている場合は、温めると痒みが強くなります。温めすぎないようにしましょう。

合併症の恐れ。症状がおさまっても油断しない

「子供に流行する病気だ、大したことはない」とつい思いがちですが、完全に治療しないで放置していると、副鼻腔炎リウマチ熱急性腎炎などの大きな病気を引き起こす「合併症」の原因になります。

溶連菌感染症はさほどひどい症状でなくても、合併症になり入院や長期治療することもあります。症状がおさまったからといって油断は禁物です。薬の服用を続け、なお自己判断ではなく、きちんと医師の診察を受け完治したことを確認しましょう。

兄弟間での感染率は25%。マスクが予防策

厚生労働省の施設等機関である国立感染症研究所によると、溶連菌感染症の兄弟間での感染率は25%と報告されています。家族の1人がかかったら、兄弟への感染に十分気をつけ、できれば一緒に検査を受けておくとよいでしょう。

子供同志の感染以外に、ストレスや疲労などで抵抗力の低下した大人や妊婦にも感染することがありますので注意が必要です。予防接種はありませんので、手洗い・うがいを徹底し、マスクの着用を行います。そして、溶連菌感染症にかかった家族と同じ食器やタオルを使うのは避けましょう。

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