急性腎炎 キュウセイジンエン

初診に適した診療科目

急性腎炎はどんな病気?

急性腎炎は、風邪や溶血性連鎖球菌(溶連菌などの感染症にかかった後に腎臓に炎症がおこる病気です。血尿・蛋白尿、むくみ、高血圧などがみられ子供がかかりやすいとされていますが、大人にもみられます感染症の改善とともに尿所見や腎機能も回復することが多いですが、一部は慢性に進行して腎不全へ移行することもあります。この病気にかかった場合は安静にし、蛋白質や塩分を控えるといったことが重要です。

主な症状

溶連菌などに感染した後、2週間前後で血尿・蛋白尿、尿量減少、むくみ、高血圧などの症状で発症します。大多数は完全に治癒する比較的予後のよい疾患ですが、一部はそのまま慢性化してしまうこともあります。

主な原因

急性腎炎は細菌感染により、免疫反応を介して腎臓の糸球体に炎症を引き起こすものと考えられており、原因となる主な細菌は溶連菌われています。その結果、腎臓の働きが低下するため、むくみや血尿などの症状がみられます。

主な検査と診断

検査方法について、まず尿検査をして血尿や蛋白尿などの有無を調べます。また、血液検査を行い、腎機能障害、免疫物質の一種である補体の低下、原因となる溶連菌の感染を示すASO(抗ストレプトリジンーO抗体)ASK(抗ストレプトキナーゼ抗体)の上昇などがないかを確認します。確定診断と病勢把握のために、腎臓の組織を特殊な針で採取して顕微鏡で観察する腎生検を行うこともあります。
 

主な治療方法

急性腎炎の治療は、感染症に対する治療が中心になります。尿量減少、むくみ、高血圧などの症状を認める場合には、入院の上、安静、塩分や水分の制限、利尿薬や降圧薬の投与を行います。急性腎炎の多くは完全に治癒しますが、尿検査の異常が遷延し、腎機能障害が残ることもあります。