今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『子どもの急病、どう対応?』をご紹介させて頂きます。

子供は病気にかかりやすく、状態も変動しやすい

子どもは免疫力が不安定で、またうまく症状を表現できないことがあり、さっきまで元気に遊んでいたのに、急に高熱が出てぐったりすることもあります。子供の急病にはどのように対応したらいいのでしょうか。
まずはお子さんの状態を把握しましょう。意識がない、視線がうつろで目が合わない、初めての痙攣、水分が摂れない、息がぜーぜーしているといった場合は、早めに病院を受診することをお勧めします。熱はあるけれども元気、水分は摂れているようなときにはそのまま水分を十分摂らせて様子をみてもよいでしょう。
かかりつけ医を作っておくと、ちょっとしたことでも相談ができます。子供を病院に連れて行くのは子供の体力も奪いますし、他の病気を拾ってくることもあるので、電話で相談できる病院があれば安心です。また、予約ができるところであれば病院での待ち時間も短くて済みます。
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夜で病院がやっていない、どうしたらいい?

夜でかかりつけ医がやっていない時間に具合が悪くなった時には、小児救急電話相談#8000があります。全国どこからでもこの番号に電話すると、小児科医師や看護師が電話口に出ますので、具合などを伝えて、様子をみていいのか、すぐ病院にかかった方がよいのかを相談することができます。基本的には病院があいていない夜間から明け方の時間帯に限り、利用できます。自治体により時間帯は異なりますので、あらかじめ確認して、電話帳などにメモしておきましょう。
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病児保育やベビーシッターの利用も

仕事をしている場合、子供が病気になっても長期に休めない場合があります。そのようなときには病児保育の利用を検討しましょう。急に頼むことが多いので、できればあらかじめ自分の地域でどこに病児保育があるのか、年齢は何歳まで対応してくれるのか、どのように申し込むのかを調べておきましょう。病児保育にも病気の子供が対象となっている病児対応型、病気から回復中の子供を受け入れる病後児対応型、体調がすぐれない子どもを一時的に受け入れる体調不良児対応型があります。感染症がはやっているときには定員を上回ってしまったり、異なる病気の子供を受け入れられないという事情から必ず受け入れてもらえるわけではないことも知っておきましょう。
その他に自治体によっては子育て支援組織に依頼する方法もあります。会員登録をすれば、地域の会員が子供を預かってくれるサービスです。また、病児に対応したベビーシッター事業を行っているところもあります。いずれにしても複数のサービスを把握しておくと安心です。
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家族内で感染を広げないために

子どもの感染症は大人にも感染して、家族がそれぞれ療養を必要とすることもあります。小学生以上になったら、感染症のはやる時期にはまず病気を家に持ち込まないように、外でのマスクの使用や、帰宅時の手洗いなどを習慣づけましょう。
それでも感染症にかかった時には、家族への感染を予防するための努力をしましょう。たいていの感染症はマスク・手洗いと家族が共有する部分の消毒をして、50%以上の加湿と部屋の換気を行えば予防になります。他の人にうつす可能性のある期間は病気によってさまざまですので、病院で聞いておきましょう。
普段から、丈夫な体づくりは重要です。バランスの良い食事、十分な休養が基本です。病気になってから後悔しないように、子どもも親も取り組みましょう。

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