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四谷・村川内科クリニック

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お知らせ

新型コロナ感染症に関しまして(2022年3月3日現在)

その他
2022年も、はや2か月が過ぎました。この2か月間はコロナを取り巻く環境が毎日、変化しおり、このホームページの更新のタイミングも、非常に難しい状況でした。 皆さんご存知のとおり、今年1月から日本では、新規コロナ感染の患者数が急激に増加しました。 その後、日本の政府から、新型コロナ予防接種3回目が急激に促進されるも、思ったより普及せず、北京での冬季オリンピックが始まると、東京などでは、 2月2日をピークに、新規患者数の増加のピークを迎え、徐々に新規患者数は低下傾向となっています。 一方で、コロナ感染による入院患者が増加し、病院の状況がひっぱくしたことから、日本各地で、まんえん防止法が再開され、継続中となっています。 不思議なことに、昨年の夏の東京オリンピックの時と同じよう、オリンピックとともに新規感染者数が減少の傾向にありますが、問題は、昨年の夏の時のようには、 ピークが急激には下がりきらず、高齢者を中心として、入院患者が多く、死亡数もなかなか低下しない状況が、今年は、続いています。症状が軽くて、検査を受診していない方や、 ご家族の濃厚接触者で、みなし陽性の方などもおり、実際の新型コロナ新規感染者の数を反映していない可能性もありますので、あくまでも低下傾向と判断するしかないのが現状のようで、 今後の動向に注意が必要です。(沖縄ではまん延防止法が中止されてから、ややリバウンドの傾向があるようです)

さらに厄介なのは、北京オリンピックが終わるごろから、ロシアによる、ウクライナへの侵略戦争(?)が開始され、コロナを取り巻く、 環境も変化してきました。マスコミも、ロシアの新しい情報に振り回されている感じがあり、すべてが混乱している感じもあります。ヨーロッパの各国では、コロナ感染者数が高止まりであるものの、 話題の中心は、新型コロナそのものよりも、ロシアのウクライナへの戦争に移っている感じがあります。 日本でもロシアを中心とした混乱は、遠巻きに、日本の経済面、特に生活面に悪影響が出てくる可能性があり、コロナと同様に非常に嫌な世の中になる要因となる可能性があります。

新しい変異株である、オミクロン株は、死亡や、重症化する確率は低いものの、高齢者、妊婦さん、透析をされている腎臓病の方など基礎疾患となるようなリスクのある方は、 重症化しやすくなるようです。特に日本は、世界の中でも、高齢者の割合が非常に多い国であるため、重症化しやすい患者さんが多く、死亡される方が減少しにくい原因となっています。 一方で、多くの若い方の場合や、基礎疾患がない方、高齢者でも元気な方は、コロナに感染しても症状が軽く一過性に済むことが圧倒的に多いようです。 ですから、本来なら、年齢や、リスクとなる基礎疾患の有無に応じて、コロナ感染症への対応法を変えることが、今後のコロナ共存の良い方法になるとは思われるのですが、 今の日本の状況では、国レベルで対応することは難しそうです。 今後引き続き、風邪をひかないよう体力を温存して、人混みをさけ、仮に人混みの多いところに行かれたとしても、極力時間を短くし、 換気の良いところにいるよう心がけることが重要であると思われます。以前からお伝えしていますように、いつの時代も、自分の身は、自分で最大限守り、引き続き、 とにかく感染しないようにしながら、 ご自身で、日常生活の制限解除をしていくことが大事かと思われます。

新型コロナ感染症に関する内服薬に関して、点滴による治療薬に続き、アメリカのメルク製薬から経口治療薬「モルヌピラビル」 に続き、アメリカのファイザー社より、「パクスロビド」が承認され日本でも使用開始されました。 日本でも、少しずつ使用開始され始めましたが、現在では、薬の数が限られ、重症化のリスクがある方のみが適応となっているようです。 当面は、指定された医療機関からのみ処方されるとのことですが、当クリニックでは指定されていず、この薬の処方は、残念ながらできません。

さらに現在、日本の製薬メーカーである塩野義製薬で、新しいコロナに対する治療薬が開発され、多いに期待がもたれます。 塩野義製薬はインフルエンザに対する治療薬(ゾフルーザ)を販売し、インフルエンザの治療が劇的に改善するきっかけとなりました、日本の製薬会社であり、信頼できるものと思われますが、 コロナ感染症の症状そのものが、症状がすぐに良くなってしまうことが多く、どこまでは薬の効果による改善効果などの判断が難しそうで、 実際に発売されるまではもう少し時間がかかると思われます。

新型コロナ予防接種3回目に関しましては、各自治体により、接種券が郵送され、指定されている接種場所で実施することになりますが、 各自治体により、状況がかなりばらついているのが現状です。 ご希望される方で、ご不明な点は、お住いの自治体の役所に、お問い合わせいただきますようお願い致します。 予防接種3回目の副反応に関しては、個人差が大きいものの1、2回目より副反応がやや強いことが多いようです。1,2回目の予防接種の副反応が強かった方は、3回目の予防接種する際は、より注意が必要です。 特に日本での予防接種の副作用報告がやや不透明な部分も多く、個人的には、 客観的に本当に、将来の副反応の発現性や、安全性に関して、まだ多くに疑問が残る感じがありますし、逆に将来のことで絶対的なことは、現時点では、誰にも絶対的なことは言えないと思われます。

予防接種を受ける際には、あくまでも、いろいろなことを考えた上で、ご自身の判断で接種するかを決定するよう、 お勧めするとともに、予防接種をしないことが差別の対象にならないことを強く願う次第です。

新型コロナウイルスの日本国内での感染状況(わかりやすい表)
 チャートで見る日本の感染状況 新型コロナウイルス:日本経済新聞 (nikkei.com)

世界の新型コロナの感染状況
 新型コロナウイルス 世界の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト

新型コロナ予防接種に関する情報(各自治体での予防接種に情報を含む)
 厚生労働省 新型コロナワクチン(予防接種)について

新型コロナ予防接種に関する情報
 厚生労働省 新型コロナワクチンの副反応(副作用)(疑い)報告について

追伸: ちなみに院長である私は、事務上の手続きの問題から、予防接種2回目実施後、9か月後に、予防接種3回目(すべてファイザー)を、1月中旬に集団接種で受けました。 鎮痛剤を早くから服用したものの、数日は、注射部位の筋肉痛と全身の倦怠感がありましたが、発熱などはなく、その後は落ち着きました。 なお、コロナの中和抗体価はすぐには上がりませんが、3週間から急激に増加しました。コロナの予防接種を実施後に、感染した方の抗体価を調べる機会がありましたが、 抗体価の上り方が予防接種後と似たようなパターンをしていたため、おそらく、予防接種3回目を実施すると、ある程度は、コロナに感染した際の重症化予防にはなると思われました。 ただし、予防接種したから、感染しないというわけではなく、あくまでも重症化の予防という感じですので、引き続き、感染しないよう注意が必要と思われます。

ほかの方に言えず、いろいろと大変な状況にある方も多いと思いますが、何とか乗り越えて、一緒に頑張っていきましょう・・・。