地震のあと
今透析の施設も危機にあっています。避難された方が新潟、東京、あるいは北海道に運ばれて、透析を受けようとされています。透析医会というところに皆何人ぐらい受け入れられますと報告して、手分けして、診ています。新潟の先生が、患者さんが多くて困っているようですし、おそらく山形のほうも大変だと思います。頑張ってくださいとしか言いようがありません。お手伝いできるならお手伝いしたいです。
ところが、もっと困った問題がいま生じています。生理食塩水が運べなくなっている状態です。これがないと回路をあらったり、透析を終了したりするときに不具合が生じます。サブラットという代替の輸液は入手できなくなっています。他にカリウムなどを含まない液で代替するしかないでしょう。私どもはオンラインHDFで生食がなくても問題ないので、使ってはいますがいざとなったらいりません。何とか、薬や薬品の流通だけは止めないでお願いいたします。
血液透析がだめなら濾過だけでも、心不全は助けられます。昔は膜さえあれば手動で透析しました。腹膜還流も液さえあればすぐにできます。
とにかく今頑張れば、流通も頑張ってくれているので回復できるでしょう。ご健闘をお祈りいたします。