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医療法人社団 敬水会
江戸川橋鈴木クリニック

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透析と心臓2

心臓の動きを見るのに一番簡単なのは超音波です。患者さんの多くは、どれくらい心臓が収縮できるかということを気にされています。EFが何%ですというのを昔はよくあてにしていましたが、どうもそれでは予後とは関係しないということがわかってきました。むしろ大事なのはどれくらい拡張できるかで、硬さがどうかということのようです。しかし、普通の超音波では血流ドップラーという流れまでしかわかりません。組織ドップラーというのを用いて、心臓の動きを測定すると硬さの指標が求められます。血流を応用しても心臓の負担は測れますが組織ドップラーの方がより正確のようです。これで硬さを測ると、やはり、心不全に陥り予後が悪い方は硬く拡張しづらいことがわかってきました。アミロイドが沈着しても硬くなるので、やはり透析アミロイドーシスはよくないというのかもしれません。
硬くならないようにするには適正な体重管理もありますが、レニン―アンジオテンシン系が悪いようです。その阻害薬を飲むことで予防できるのかもしれません。いずれにしても体重増加が、少なく、アミロイドも取れていれば心臓も硬くならずに、予後はいいと考えられます。