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透析と石灰化2

試験官の中のようにリンが高いと石灰化する場所でアルカリに傾いている場所は人間には2箇所あるといわれます。一箇所は目の表面です。ここは血管がなく体液が流れていますがこの体液の中のリンとカルシウムが高いと目の周りに石灰が沈着します。RED EYEといわれます。目の表面では体液の中の二酸化炭素が飛んで、よりアルカリに傾くためにリン酸カルシウムは化学的に沈殿しやすくなります。そのため目の白い部分に丸く縁取ったように石灰が沈着します。もう一箇所は膵臓ではないかといわれています。昔の研究ですが、透析でなくなられた方の30%に膵臓の石灰化があったということです。昔なので、コントロールなどされていない状態だと思います。いくら膵液はアルカリだといっても膵液の中のカルシウムとリンは血液よりは低くなるはずで本当かどうかはわかりません。
リンが高いと石灰化しやすいことは確かのようです。でもいくつ以上ならなら皆なるのかという答えはありません。9mg/dlまでは平気とか、8mg/dlまでは10年見たけど差がなかったという論文もあります。また、ビタミンD,ニコチンなどが過剰に加わると石灰化するようです。なので、いろいろ関って石灰化するのであろうと思っていました。 
目からうろこのような話がありました。“もともと、動物は骨以外は石灰化しないはずで、それは石灰化しないように守っている蛋白質があるのではないか”という発想の転換です。フェチュインというカルシウムと結合する蛋白質を作れないマウスを作って、ビタミンDを注射すると体中石灰化したマウスになるというのです。そのレントゲン写真は塩をふったようなマウスですごく印象的でした。いまではこのフェチュインを測定できて、透析患者さんでは低いこと、低ければ低いほど石灰化しやすいということが報告されています。
他にもリンが高いと細胞が骨のような性質を持ってくるとか、いろいろなことが考えられていますが、ますます複雑になってきました。 
でも患者さんにとっては、原因より治せるのかが大事です。フェチュインを点滴して石灰化を溶かしちゃうというような夢の話はまだないようです。

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