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医療法人社団 敬水会
江戸川橋鈴木クリニック

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オンラインHDF10

オンラインHDFで最後に医療関係者によく聞かれるのは保険のことです。患者様からは特別お金がかかるのかと聞かれます。結論から言うと保険上は透析と同じです。ですので、特別なお金はかかりませんし、請求もせきません。オンラインHDFをするのは本当に患者様の健康管理を考えてやっているのです。
したがって、私どもも最初の機械設備は普通よりかなり高かったのですが、でも昔からHDFが透析=HDよりすぐれていることを痛感していたので、迷わずオンラインHDF専用の透析施設に作ってもらいました。
今オンラインHDFをはじめたヨーロッパでは透析よりもオンラインが主流になっています。というより、オンラインの方が多くなってきたそうです。日本ではまだ少ないです。アメリカはまったくありません。それは移植が発達しているからですが、取り入れようとはしています。
オンラインHDFをするには最初から、専用に施設を作る場合と、今までの機械に工夫をしてオンラインにする場合があります。今までの機械に工夫をする場合、水を綺麗にして機械も加えないといけないのですがその設備にかかった費用は回収できません。なので、今までの機械に工夫してという施設は親切な施設ともいえます。
これは聞いた話で確かではないのですが、厚生省ではオンラインHDFを保険で認めようとする動きがあるそうです。その場合、機械が専用機器であるかどうかで判断するということらしいです。私にとっては認めてもらったという喜びはあります。しかし、そうすると今まで、努力して古い機械でもオンラインHDFをできるようにしてきた施設は丸損になってしまい、また認定もされなくなります。確かに専用機器でない場合水が綺麗かどうかの判断を個別にして認定することになるのでそうしないのだと思います。しかしなによりも、専用機器でなくとも、今までオンラインHDFで元気になった患者様がまたHDになるというのが悲しいことではあります。これから認定されるので作るという施設は別として、今までの実績を評価できるような認定方法を考えてもいいのかと思います。―――実は、私が先日、“今までオンラインHDFを受けていたのに急に国の方針でやめるといわれて困っている、どういう理由か”という電話を頂戴して調べた結果なのですが。
いずれにしてもオンラインHDFも長時間透析も今までの透析に比べて新しくいい方法と認めてもらって広がっていくといいと思っております。