透析の患者様と付き合って25年以上過ぎましたが、大変な精神力なんだととにかく感心します。私が若い頃に、スモーカーだったこともあって、患者さんと一緒にタバコすいながらいろんな話をしました。聞きました。週３回病院通うのもやっと慣れてくると仕事がまともにできなくなり、自暴自棄になりとつらい時期を乗り越えてきた人ばかりです。
腹膜還流にして頑張ったけど、かえって職場には理解されなくて、大変だったと思ったら腹膜炎を繰り返して、血液透析になってとか。私が若いときに腎炎で診ていた高校生ももう中年ですが、ずーっと相談しながら診ている人もいます。結婚、出産、仕事、腎移植いろんな人生の苦楽を過ごせる人もあきらめざるを得ない人もいます。私たちの方がよほど平安無事に生きています。
そう思うとうつ病、パニック障害、ついには統合失調症と軽い人から重い人まで、透析を受けている患者さんの多くが何らかの精神の重荷をしょっていることは想像に硬くありません。論文を調べてみると貧血が進んでいるほうが鬱のスコアーが高いことが知られております。ので、貧血Hb１１はなるべく達成するように気をつけています。