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医療法人社団 敬水会
江戸川橋鈴木クリニック

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透析とかゆみ、いらいら足1

透析の患者さんはいらいら足が多いといわれています。いらいら足は透析でなくても起こる病気で、脳の異常な状況だと考えられています。尿毒といわれるものはたくさんあるのですが、昔その中のグアニジド化合物というのを培養神経細胞にかけると神経が死んでしまうという実験を先輩がしているのをみて、感心しました。今ではこのグアニジド化合物も20種類以上あるようで、中には神経を興奮させるものもあるようです。かなり複雑です。しかもこういう尿毒は体の中で、複雑にくっついていて、普通に透析して膜を通過してとれるという保障もありません。つまり尿素窒素のように簡単に計算できるものではないようです。
ですから、いらいら足は、透析がよくて、十分尿毒が取れていれば普通の人と同じ程度にしか起こらない理屈になります。そのためにも十分な透析が必要なんだと思います。ちなみに治療は、パーキンソン病と同じような状況と考えて、神経の興奮を抑える薬を使います。いまアメリカでは貼り薬で、同じものがでているようで、透析の患者さんでこちらの方がいいかどうかはわかりません。