iPS腎臓
昨日、日経新聞にiPS細胞で腎臓が作られるという記事が載っていました。京都大学とアステラス共同ということで、10年後には透析をしている患者さんにも朗報ということです。方法が良くわからないので、とりあえず、Nature communicationに載ったら読もうと思います。臨床家として思うのは、現在透析をしている患者さんがこの手術を受けてくると治ったり、透析回数が減ったりするというのが現実だろうと思います。現行の腎臓を移植する場合と同じように、腎臓が悪くなったらまずは透析で尿毒素をとって、安定したらiPS移植という流れが出来るんだろうと想像できます。そういう場合でもオンラインHDFのように効率のいい透析で維持しているほうが、ipS細胞の“つき”もいいはずで、その点でまだしばらくはお役に立てそうな気がしています。移植片の“つき”に維持透析の状態つまり毒素の“ぬけ”がかかわるのは昔からわかっていることなので。