今度の4月からオンラインＨＤＦが保険適応になりました。方法として優れているということが認められたわけですが、患者様にとっていいことかどうかは、なんともまだわからないかもしれません。
オンラインＨＤＦといってもやり方は一定ではないですし、何度か書きましたが、後から付け足して機械をおいたオンラインＨＤＦはかえって危険な場合もあります。セントラルという水を作る機械からオンラインＨＤＦ仕様の水にしないとあとからフィルターを通しただけでは心配ではあります。
また施設で一部だけオンラインＨＤＦとなると、受けられない患者さんが、不公平を訴えるかもしれません。オンラインＨＤＦで透析を受けて、身体の調子が良くなると普通の透析には戻れませんので、透析室の一部だけオンラインＨＤＦとするのはどうなるかと思います。かつて、九州を中心としてオンラインＨＤＦの施設がたくさんあったのですが、オンラインＨＤＦを行なっていい機械を限定する指導がされた時に、機械が違うので中止になりました。その時、身体の調子が良かった患者様が次々と不調を訴えられ、私にまで、電話をされて悩みを伺ったことがあります。私どもの患者さんも正月だけ普通の透析にして帰郷しましたが、ひどくのどが渇いて、病気になったといわれました。
まあ、でもオンラインＨＤＦが広まるのはいいことだと思います。患者様のＱＯＬが上がるのは確実ですから。保険の点数的には５時間の透析より安いので4時間と5時間の間の料金ということになりますが。効果としてはそれ以上だと思います。