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医療法人社団眞富会
大蔵耳鼻咽喉科

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小児滲出性中耳炎

一般的に知れれている中耳炎は、急性中耳炎といわれている病気です。細菌による化膿性の炎症で、比較的、耳が痛むので発見しやすい病気です。
しかし滲出性中耳炎は、耳の中に粘膜から滲みでた水(滲出液)がたまり、耳が聞こえにくくなる病気。耳が痛くないので気づきにくく、発見が遅くなります。
お子さんに多い滲出性中耳炎
5歳ぐらいまでのお子さんをお持ちのお母さんは特に注意ください。滲出性中耳炎は、この年齢層までがピークで、気がついてあげられるのはお母さんだけです。

ほっておくと、どうなるの?
滲出性中耳炎の聞こえにくさの程度は軽いのですが、ほっておくと治りにくくなります。さらにこの状態が続くと、日常生活の中で音を通じた学習が少なくなるため、伸び盛りのお子さんの知的な成長が遅れてしまう恐れもあります。
次のような症状に注意してください。

2~3歳
・言葉の発育が遅い
・おこりっぽく、よく泣く

3~6歳
・後ろから呼んでも返事をしない。
・大きな声でしゃべる
・テレビの音を大きくする。
・言ったことを聞き返す

6歳以上
・落ち着きがない
・協調性がなり
・積極性がない
・内向的である。

治療方法
小学生以下のお子様の治療方法は、最初に鼻の治療(吸引・ネブライザー)・飲み薬による治療を行い、難治性のお子様はさらに鼓膜切開術や鼓膜ドレーンチューブ留置術の適応を決定しています。