アレルギー性結膜炎の治療
点眼薬による治療 |
アレルギー性結膜炎の治療には、主に点眼薬を使用します。
【メディエーター遊離抑制薬】
肥満細胞からアレルギー症状を起こす物質(ヒスタミンなどのメディエーター)が出ないようにする。
【ヒスタミンH1受容体拮抗薬】
アレルギーを引き起こすヒスタミンが、血管や神経の受容体にくっつかないようにブロックし、目のかゆみや充血などが出ないようにする。メディエーター遊離抑制薬よりも早い効果が期待できる。
【ステロイド薬】
メディエーター遊離抑制薬やヒスタミンH1受容体拮抗薬で効果が見られない場合や重症例に使用する。副作用が見られることがあるので、必ず専門医の指示を守って点眼する。また使用中は定期的に眼科医の診察を受ける。
日常生活でのケア |
花粉情報を有効に活用し、花粉が多く飛散する日は極力外出を避けます。どうしても外出が必要なときは、マスクやメガネでしっかり防御することが大切です。
【外出するとき】
・マスク、メガネ、帽子を着用
・マスクの内側に水で固く絞ったガーゼを挟む、メガネはゴーグル型がベスト、帽子はツバの広いもの
・花粉が付きやすいウールなどの衣類は避ける
・花粉を室内に持ち込まないように、よく払う
・帰宅後は、うがい、手洗い、洗顔、洗髪をする
【外出しないとき】
・窓やドアから花粉が侵入しないように開けっ放しにしない
・こまめに掃除する
・洗濯物や寝具を外に干さない
【日常生活】
・規則正しい生活を心掛ける
・じゅうぶんな睡眠をとる
・適度な運動をする
・バランスの良い食事を摂る
目のかゆみをやわらげる方法 |
・冷たいタオルで冷やす
・タオルを巻いた保冷剤で冷やす
・点眼薬をつける前に、人工涙液などで花粉を洗い流す
・水道水での洗眼を避ける(塩素の刺激を受けるため)
・市販の目洗浄カップ液での洗眼は避ける
(目の周囲の花粉が目に入るため、また多くは防腐剤入り)