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柁原医院

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不眠症治療と新薬について

日本人の約5人に1人が抱えているといわれる不眠の悩み。
疲れているのに夜間によく眠ることのできない不眠症は、仕事や学業など昼間の日常生活に支障を来します。

生活習慣の改善などで症状が好転する例はありますが、睡眠薬も有効な治療法です。
米国で広く使われている睡眠薬が日本でも4月に発売されました。
上手に薬を活用できれば、症状改善が期待できます。
 

<不眠症の主なタイプ>
■入眠障害
眠りにつくのに30分~1時間以上時間がかかり、苦痛に感じる。
■中途覚醒
夜中に何度も目が覚めて、その後なかなか寝付けない。
■早期覚醒
朝早く目が覚めて、もう一度眠ることができない。
■熟眠障害
睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じがない。


<不眠症を引き起こす原因>

  • 不規則な生活を続けると、人体でリズムを刻んでいる「体内時計」が乱れてしまう。
  • 心理的なストレス。
  • 体の痛みやかゆみ、発熱など。
  • コーヒーなどに含まれるカフェインや服用している薬が原因になるケース。
  • 鬱病、認知症、睡眠時無呼吸症候群などの病気。


<不眠症の改善方法> 
最初に、生活習慣を見直します。毎日同じ時刻に起き、規則正しく3度の食事を取るといった行動を励行する。寝る前にリラックスし、眠くなったら床につくように心がけるのも有効です。

こうした対応でもよくならない場合は、睡眠薬も有効な治療法です。 
4月にエーザイの「ルネスタ(一般名エスゾピタクロン)」が日本でも発売されました。入眠障害と中途覚醒の両方に有効で、薬への依存性が小さく、効果が低下しにくい。また、翌朝以降に眠くなりにくい、というのが長所です。

睡眠薬は専門医など詳しい医師と相談して服用し、自分にあった治療を受けるのが大切です。
薬を減らしたりやめたりする時も自分で判断せず医師の指導に従いましょう。

※2012年5月11日(金)日本経済新聞夕刊記事参考