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逆流性食道炎の増加原因

食べたものが胃酸とともに食道に逆流する胃食道逆流症(GERD)は、胸やけなどの不快な症状をもたらし、QOR(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)を低下させる代表的な症状です。

GERDは加齢などの理由で、胃酸などが胃から食道へ逆流するのを防いでいる「下部食道括約筋」の働きがにぶくなると起きます。
食道壁は胃酸にそれほど強くありません。胃の内容物が逆流すると、胸やけや胃がもたれた感じがしたり、胃や食道が痛んだり、ひどくなると食道に腫瘍やがんを生じたりします。

GERDには食道の内壁がただれるものと、そうでもないものがあり、ただれるものが「逆流性食道炎」と呼ばれています。
最近は症状を訴える方が増えており、テレビコマーシャルなどで知られています。

【なぜ逆流性食道炎が増えたのか ~3つの原因~】

  1. ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が減ったため
    ピロリ菌は主に公衆衛生、生活環境が関係し、上下水道が普及した社会では少ないと言われています。ピロリ菌が少なくなると相対的に胃酸が増え、逆流性食道炎になりやすくなります。
  2. 食生活の欧米化
    脂肪分の多い、脂っこい食事を続けると、消化のため胃酸の分泌も増えます。
  3. 肥満
    太りすぎると胃が圧迫され、胃の圧力(腹圧)が増え、逆流性食道炎がおこりやすくなります。このため、太らないことが肝要です。



※3月18日(日)の日経新聞掲載記事参照