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間違った花粉症対策

スギ花粉が飛散するシーズンになりました。
巷には、様々な花粉症対策や花粉症に効く食べ物などの情報があふれていますが、その中には間違った情報や古い情報も少なくありません。医学の世界では5年前の常識は疑えともいわれています。新しく正しい知識による花粉症対策を心掛けましょう。

 

【間違った花粉症対策に注意しよう】

  1. 花粉症に効くといわれている食べ物や飲み物は本当に効く?
    △ 実験で効果が確かめられているものと、そうでないものがある。例えば乳酸菌の場合には、菌の種類にとっても違う。 「症状が重い花粉症の場合には医療機関での治療を」
  2. 花粉の量が少ないと、花粉症は軽くてすむ?
    花粉の数が少ないので、症状がひどくなる日が少なくなる可能性はある。
  3. 雨の日は花粉症対策をしなくても大丈夫?
    × 雨が降っているときには花粉はほとんど飛散しないが、降り始めには飛散数が増えることも。
     また、雨の翌日には飛散量が増えるので要注意。
  4. 花粉症の人はコンタクトレンズを外した方がいい?
    コンタクトレンズで眼球が覆われると、花粉の付着を防いでくれるので、コンタクトレンズを着けて度の入ってない眼鏡やゴーグルをするのがベスト。ただし、目のかゆみなど、結膜に炎症が起こっている場合にはコンタクトレンズは外した方がいい。
  5. 花粉を落とすためには目を洗った方がいい?
    × 目を洗うと、涙液が薄まったり、変化したりして刺激になるので、かえってかゆみが出ることもある。
  6. 市販薬よりも処方薬の方が効く?
      一般的には処方薬の方が市販薬より効く。最近では、処方薬と同じ成分のものが市販薬になっているが有効成分の量が少ない。
  7. 眠くなる薬の方がよく効く?
    × 薬の効き目と眠気の起こりやすさは関係ない。運転をする人や受験生は、眠気の起こらないタイプの薬を。

 

※日本経済新聞2012年3月10日(土)の記事参照