こころとからだのQ&A
Q:閉経が近くなると生理は遅くなる?早くなる?
生理の周期が早くなり、月に2回もくるようになりました。プレ更年期のときにはだんだん生理の周期が長くなっていき、量も自然と少なくなって終わるものと思っていたのでびっくりしています。これってまだ若いということですか。それとも異常なことですか。そのままにしていいものなのでしょうか。
A:人それぞれで急に終わることも。不正出血を見落とさないよう注意して。
閉経は、だんだん生理周期が長くなっていくこともありますし、それまで規則正しくあって、いきなりなくなるという場合もあり、人それぞれです。どう月経がなくなるかは決まっていないのですが、あえていいますと、40代に入ると月経周期が早くなり、40代後半になってくると周期が長くなったりして、閉経になっていくパターンが多いようです。量も個人差があり、少なくなる人もいますし、閉経直前に多くなるということもあります。とくに小さい子宮筋腫があったりすると出血量は多くなりがちです。いずれにしても、1年様子を見て、1年間、生理がなければ閉経と診断します。
この時期に問題になるのは、ときどき起こる生理と不正出血の見分けがつきにくいことです。生理だと思っていると、子宮がんなどの病気による不正出血ということがないとはいえません。間隔があいて出血があったときには、病院でそのつど生理かどうか調べてもらうと安心です。あるいは、子宮がんの検査を1年ごとにきちんと受けて確認しておくといいでしょう。検査をしてから、おおよそ1年以内の出血は生理と推測できます。面倒がらずに、慎重を期すことが大事です 。
Q:生理がときどきしかきません、もう避妊しなくて大丈夫?
すでに生理は不順で、更年期が始まったと実感しています。でもいまだに、長年の習慣からか主人はコンドームを使用しています。40代になると妊娠の確率がかなり低くなるといいますし、更年期が始まったのだからそろそろ避妊しなくてもいいではないかと思っているのですが…。いつころまで避妊は必要なのですか。
A:妊娠は充分可能 閉経の診断があるまで避妊は続けましょう。
確かに年齢が高くなると妊娠率は低くなりますが、ときどきでも生理があるうちは妊娠しないという保障はありません。昔から40代の恥かきっ子といわれるように、もう終わったと安心していると、生理が復活し、そのとき排卵があれば妊娠は充分可能なのです。男性の側は、たとえ80歳になっても妊娠させる能力はあります。
ですから、50代前後の方が生理が数カ月ないといって、閉経の診断を受けに来る場合でも、医師としてはまず最初に妊娠検査をします。万一ということがあるからです。避妊具のIUD(避妊リング)を入れている人に対しても、最後の生理があってから1年経過してから抜きます。1年経ち閉経と診断したあとでさえ、生理らしい出血があったりすることもあります。いずれにしても、生理が不順でもあるうちは避妊してください。ただし、基礎体温をつけていて、すでに体温曲線に高温期がなく、排卵がなければコンドームはつけなくてもいいと思います。
Q:母乳育児をしなかったら乳がんになりやすいって本当ですか?
母乳育児をしないで子どもを育てた人は、乳がんになりやすいと聞きました。使うべきものを使わないからだといいます。ふたりの子どもは、どちらのときも母乳がまったく出ずにミルクで育てましたから心配になっています。乳がん検診はちゃんと受けていますが、ほかにはどんなことに気をつけたらいいですか。
A:直接的な危険因子ではありませんが、とにかく予防は大事です。
乳がんの危険因子としては、肥満、月経異常、家族に乳がんの経験者がいる、良性の乳腺疾患を経験している、未婚や晩婚、出産児数が少ない、高齢出産で母乳が出ずらい、といったことがあげられています。
危険因子のうち、出産児数が少ないなどは、母乳を与える機会が少ないことになるかもしれませんが、直接的に乳がんの危険因子とは認識されていません。また、危険因子にあてはまるからといって、必ずしも乳がんになるというわけでなく、あくまでそういう傾向があるから気をつけましょうということです。ですから、なにはともあれ予防につとめることが大事です。乳がんの予防として検診は欠かせません。相談者の場合もきちんと検診を受けているということですが、超音波やマンモグラフィーを使用しても見落としがないとはいえません。。乳がんは自分で発見することがいちばん多いので、医療機関での検診に加えて、月1回は自己検診をするなら生理の前より直後がより適切。乳腺がやわらかくなっているので、しこりが見つけやすいからです。
また、最近乳がんが増えているのは、動物性たんぱく質中心の食生活が原因ともいわれています。こってりした肉食を減らすなど、食生活を見直すこともがん予防につながります 。
生理の周期が早くなり、月に2回もくるようになりました。プレ更年期のときにはだんだん生理の周期が長くなっていき、量も自然と少なくなって終わるものと思っていたのでびっくりしています。これってまだ若いということですか。それとも異常なことですか。そのままにしていいものなのでしょうか。
A:人それぞれで急に終わることも。不正出血を見落とさないよう注意して。
閉経は、だんだん生理周期が長くなっていくこともありますし、それまで規則正しくあって、いきなりなくなるという場合もあり、人それぞれです。どう月経がなくなるかは決まっていないのですが、あえていいますと、40代に入ると月経周期が早くなり、40代後半になってくると周期が長くなったりして、閉経になっていくパターンが多いようです。量も個人差があり、少なくなる人もいますし、閉経直前に多くなるということもあります。とくに小さい子宮筋腫があったりすると出血量は多くなりがちです。いずれにしても、1年様子を見て、1年間、生理がなければ閉経と診断します。
この時期に問題になるのは、ときどき起こる生理と不正出血の見分けがつきにくいことです。生理だと思っていると、子宮がんなどの病気による不正出血ということがないとはいえません。間隔があいて出血があったときには、病院でそのつど生理かどうか調べてもらうと安心です。あるいは、子宮がんの検査を1年ごとにきちんと受けて確認しておくといいでしょう。検査をしてから、おおよそ1年以内の出血は生理と推測できます。面倒がらずに、慎重を期すことが大事です 。
Q:生理がときどきしかきません、もう避妊しなくて大丈夫?
すでに生理は不順で、更年期が始まったと実感しています。でもいまだに、長年の習慣からか主人はコンドームを使用しています。40代になると妊娠の確率がかなり低くなるといいますし、更年期が始まったのだからそろそろ避妊しなくてもいいではないかと思っているのですが…。いつころまで避妊は必要なのですか。
A:妊娠は充分可能 閉経の診断があるまで避妊は続けましょう。
確かに年齢が高くなると妊娠率は低くなりますが、ときどきでも生理があるうちは妊娠しないという保障はありません。昔から40代の恥かきっ子といわれるように、もう終わったと安心していると、生理が復活し、そのとき排卵があれば妊娠は充分可能なのです。男性の側は、たとえ80歳になっても妊娠させる能力はあります。
ですから、50代前後の方が生理が数カ月ないといって、閉経の診断を受けに来る場合でも、医師としてはまず最初に妊娠検査をします。万一ということがあるからです。避妊具のIUD(避妊リング)を入れている人に対しても、最後の生理があってから1年経過してから抜きます。1年経ち閉経と診断したあとでさえ、生理らしい出血があったりすることもあります。いずれにしても、生理が不順でもあるうちは避妊してください。ただし、基礎体温をつけていて、すでに体温曲線に高温期がなく、排卵がなければコンドームはつけなくてもいいと思います。
Q:母乳育児をしなかったら乳がんになりやすいって本当ですか?
母乳育児をしないで子どもを育てた人は、乳がんになりやすいと聞きました。使うべきものを使わないからだといいます。ふたりの子どもは、どちらのときも母乳がまったく出ずにミルクで育てましたから心配になっています。乳がん検診はちゃんと受けていますが、ほかにはどんなことに気をつけたらいいですか。
A:直接的な危険因子ではありませんが、とにかく予防は大事です。
乳がんの危険因子としては、肥満、月経異常、家族に乳がんの経験者がいる、良性の乳腺疾患を経験している、未婚や晩婚、出産児数が少ない、高齢出産で母乳が出ずらい、といったことがあげられています。
危険因子のうち、出産児数が少ないなどは、母乳を与える機会が少ないことになるかもしれませんが、直接的に乳がんの危険因子とは認識されていません。また、危険因子にあてはまるからといって、必ずしも乳がんになるというわけでなく、あくまでそういう傾向があるから気をつけましょうということです。ですから、なにはともあれ予防につとめることが大事です。乳がんの予防として検診は欠かせません。相談者の場合もきちんと検診を受けているということですが、超音波やマンモグラフィーを使用しても見落としがないとはいえません。。乳がんは自分で発見することがいちばん多いので、医療機関での検診に加えて、月1回は自己検診をするなら生理の前より直後がより適切。乳腺がやわらかくなっているので、しこりが見つけやすいからです。
また、最近乳がんが増えているのは、動物性たんぱく質中心の食生活が原因ともいわれています。こってりした肉食を減らすなど、食生活を見直すこともがん予防につながります 。