口蓋裂 コウシンコウガイレツ

初診に適した診療科目

口蓋裂はどんな病気?

口蓋裂とは赤ちゃんが産まれるまでに口蓋突起がくっつかなかった状態のことをいいます。これは環境や遺伝子因子が組み合わされたときに一定の値を超えた場合に発症するといわれています。日本人は比較的確立が高く、500から700人に1人が発症するといわれています。治療法は幼児期から18才くらいまでの間にいくつかの手術を行い全身的な病気の管理を行います。

主な症状

口蓋裂というのは、外見上の特徴がすなわちその症状に該当するといえます。それ以外にどのようなものが考えられるかというと、口蓋が裂けていることに伴って、食べ物をうまく摂取することが困難になったり、言葉を発することが、つまり会話がスムーズに行えなかったり、発語があまり明瞭でなかったりといったようなことが観察されることもあります。

主な原因

口蓋裂の原因の70%ほどは不明とされていますが、発生率は高齢出産になるほど高くなると言われています。妊娠2か月~3か月頃に、胎児へ不用意な力が加えられたり、母体の栄養の偏り、精神的ストレス、形態異常を誘発するステロイド剤や鎮痛剤などの使用、母体が風疹にかかったり、放射線照射を受けることなどがあげられます。また、遺伝的要因もあるようです。

主な検査と診断

口蓋裂であるかどうかを調べるためには、直接医師が目視により診断をします。この疾患の場合は、明らかに口蓋部分に亀裂が走っていることが観察できますので、容易に判断することができます。目視以外の検査方法はほとんど存在しないと考えられますが、これが遺伝的な要因によっておこるものであれば、遺伝子検査などによって診断できる可能性もあると考えられます。

主な治療方法

口蓋裂の治療法は、外科的の見た目だけの手術だけではなく、その後もフォローしていく事になるのです。症状によって違いますが、歯列を矯正するために歯科の治療、発語の矯正をする治療や耳鼻科等に渡って治療していくことが大切になります。長期の治療が必要になりますので、長く付き合って治療をしていける病院を選ぶ事が必要です。また、連携がとれる病院が有利だと言えます。