多動性障害 タドウセイショウガイ

初診に適した診療科目

多動性障害はどんな病気?

多動性障害とは、多動性、不注意、衝動性などの行動を特徴とする発達障害です。落ち着きがない、注意力が散漫であるなどの行動が7歳までに見られ、遺伝的な要因があるため、本人の努力や育て方によって完治することは難しいと言われています。治療法は確立されておらず、今のところは、行動を抑制する薬によって生活の改善を図るのが一般的です。

主な症状

多動性障害の主な症状として、多動や注意力の散漫、集中力の欠如などが挙げられ、7歳くらいまでに確認されます。しかし顕著に現れない場合は気が付かない場合があります。年齢が上がるにつれて落ち着きがなくイライラした感じは見られなくなりますが、大人になっても残る可能性もあります。その場合、多動というよりは感情的になりやすいという傾向にあります。

主な原因

多動性障害の確固たる原因は未だ明らかになっていません。しかし、現在様々な研究がなされており、いくつかの可能性が挙げられています。例えば、複数の遺伝子の異常が脳の特定の部位を縮小させていること、神経学的な問題が関わっていること、砂糖や食品添加物の過剰摂取によるものなどがあります。また、睡眠に関係しているともされています。

主な検査と診断

多動性障害とは多動性、不注意、衝動性などの症状を特徴とする発達障害の1つです。社会的ルールを学びだす小学校入学期に発見される場合が多く、一般に遺伝的原因があるとされています。検査方法は、日常生活での行動を医師が養育者から聞いたり、医師が行動を観察して行います。また、心理発達検査や行動評価テストなど様々な手段で時間をかけて行っていきます。

主な治療方法

多動性障害の治療法は、主に薬物療法、行動療法となります。薬物療法では脳の覚醒度を上げて、注意を保ったり行動を冷静にさせるため、脳を刺激する薬を使います。その他、集中力や注意力を高めるような訓練や、環境を調整するなどの行動療法も用います。カウンセリング、ソーシャルスキルトレーニングなども行い、本人だけでなく周りもこの病気を理解して、周りと同じように生活できるように協力することが大事です。