腎血管性高血圧症

腎血管性高血圧症はどんな病気?

腎血管性高血圧症とは、腎臓が原因で高血圧がもたらされる症状のことをいいます。この原因としては腎臓から血圧を上げるホルモンであるレニンが多く放出されることで引き起こされています。そのためこのレニンの放出をおさえる薬を投与することで血圧をコントロールする治療法が多く取り入れられています。また腎臓の血管を見ろげる外科手術も取られることがあります。

主な症状

腎血管性高血圧症の症状としましては、一般的に血圧が高くなります。しかしこれといった自覚となる病状はほとんどみられない為に気付くのが遅くなりがちです。今までは高血圧でも無かった人が血圧が異様に高くなったり、又はそれまでの高血圧がさらに進行したりする場合には、この病気が疑われます。腎動脈が狭くなってしまったいる部分を改善してやれば、血圧が正常に戻る可能性があります。

主な原因

腎血管性高血圧症の原因は、腎動脈が狭くなることによって起こるものです。腎動脈が狭くなると腎臓の機能の低下を招きます。腎臓の体内水分量を一定に保つ働きが十分に機能しなくなるため、体内の水分量が増加し、その結果として全身の高血圧を招きます。腎動脈は、動脈硬化や大動脈炎症候群、線維筋性異形成などの要因で狭くなることがあります。

主な検査と診断

腎血管性高血圧症の検査方法としては、複数の種類の画像診断が用いられるケースが多くなっています。腎動脈超音波ドップラー法が主に用いられる画像診断の方法であり、MRによる血管造影やレノグラム、ヘリカルCTなど検査の方法も用いられます。これらの画像診断は症状を発見できる可能性が非常に高いため、有用な検査の方法であると言えます。

主な治療方法

腎血管性高血圧症の治療法は、経皮的腎動脈形成術が一般的とされています。ただしケースによっては、経皮的腎動脈形成術では対応できないこともありますし、人によっては再発を繰り返したり、その他の理由で別の手術が必要となる場合もあります。複雑な手術を行う場合であったり、腎臓の摘出手術が必要となることもありますし、薬物療法を取り入れていくケースも稀にあります。