尋常性白斑 ジンジョウセイハクハン

初診に適した診療科目

尋常性白斑はどんな病気?

尋常性白斑とは、皮膚の色素が抜け白くなってしまう病気です。体の一部に症状のでる限局型、全身のあちこちにできる汎発型、ある神経の通りに沿って症状のでる神経分節型の3種類あります。
自己免疫疾患の一つとされており、色素細胞を攻撃することが原因と考えられています。
分節型の場合は、神経伝達物質が色素細胞を破壊していることが原因といわれています。

主な症状

尋常性白斑の症状として、生後数年から数十年という期間に皮膚の色が抜けて部分的に白くなることがあげられます。タイプには2つあり、体の左右どちらかのみに白斑がでる分節型タイプと、体の両側に白斑が出る汎発型タイプがあります。
白くなる箇所の大きさは様々で、白くなる部分が大きくなったり別の皮膚でも色が抜けることがあります。
さらに、白くなった部分に白髪ができることもあります。

主な原因

尋常性白斑のように、ある一定の部分だけが皮膚の色が白くなってしまうというのは、そこだけが皮膚の色のもとメラニン色素が少なくなる、またはなくなってしまうことが原因です。
メラニンが少なくなってしまうメカニズムはわかっていません。色素細胞に対して自己免疫機能が働きすぎる、神経の異常であるなど、発生理由については様々な説があります。

主な検査と診断

尋常性白斑の検査方法として考えられるのは、実際には医師による目視を用いた方法です。
問題となるのは、観察される白斑がこの疾患に該当する白斑であるかどうかという点です。
具体的には、観察される白斑の大きさや数、それが存在する場所など、そうしたものを総合的に判断して、これらの白斑が推定している疾患に該当するのかどうかを診断します。

主な治療方法

尋常性白斑の治療法は、ステロイドの外用と紫外線の照射治療を行うことです。ステロイド外用薬を塗布することによって、白斑の拡大を抑えたり縮小させたりすることができます。
また、紫外線を吸収しやすく薬を服用したり外用薬として患部に塗布し、紫外線照射装置で紫外線を照射することによって、白斑の拡大が抑えられ縮小させていく事ができるようになります。