歯肉がん
歯肉がんはどんな病気?
歯肉がんとは、歯茎にできるがんで、進行していくとまるで歯茎が溶けたかのようにボロボロになってしまいます。がんは、下あごの歯茎が最も発生し、上あごの歯茎にも発生します。初期症状としては、歯茎の腫れ、歯の痛みで、歯茎の炎症によく似ています。
しかし、がんが進行すると、腫瘍ができ、歯茎の出血、悪臭、神経痛を引き起こします。生活習慣や環境が発症の原因と考えられ、早期発見が重要です。
主な症状
歯肉がんの症状は、下あごと上あごのどちらかにできたかによって多少違います。一般的に、初期の状態では歯茎が腫れる、歯が痛みが見られます。これが進行していくと歯茎の出血やきついにおいを放つようになったり、しこりが出来始めます。
上下の骨にがんが広がると骨が破壊されるために歯がぬけたりします。あごやリンパなど周囲に転移してしまうことも多いです。
主な原因
歯肉がんの原因は、他の口腔やのどにできるがんと同じように、生活習慣などの環境が影響していると考えられています。アルコールの摂取や喫煙によって発症のリスクは高まります。長期にわたって大量に飲酒、喫煙をしている方は注意が必要です。
また、虫歯や歯周病などがあり、治療をしない状態で長期間いる場合もリスクが高くなります。日ごろから清潔にすることが大事です。
主な検査と診断
歯肉がんは、直接口腔内の歯肉を見て診断できるので、それだけでがんであるか否か判断できます。しかし最終的な診断をするための検査方法として生検を行います。生検とは、歯肉の組織の一部を取って調べる病理検査のことです。
口腔は生検の容易な部位ですが、正確に生検がなされないと、診断を誤ることにもなりかねません。よって、口腔外科などの専門医に診てもらうことが大切です。
主な治療方法
歯肉がんは進行の度合いによって治療法が変わります。外科療法、放射線療法、化学療法などを行うことが一般的です。早期のがんの場合、放射線治療によりなおることもありますが、多くの場合は転移していること、広がっていることが考えられるため手術をすることが多いです。リンパ節に転移することも多いため、共に治療をしていくこともあります。