アメーバ症アメーバショウ

アメーバ症はどんな病気?
アメーバ症とは寄生虫である赤痢アメーバが台帳や肝臓などの臓器に感染することによって起こる原虫感染症です。アメーバ赤痢・アメーバ性大腸炎などの病型があります。

赤痢アメーバ等の感染嚢子(シスト)が付着した糞や肛門に直接接触したり、触れた手で口を触るなどの感染や、シストに汚染されている飲食物を食べたり飲んだりすることでも感染します。感染した中でも、症状が出る確率は約5~10%ほどです。

主に下痢、粘血便、しぶり腹、鼓腸、下腹痛などの症状があり、大腸炎や肝臓に膿瘍ができることも多くあります。イチゴゼリー状の粘血便が出ることは代表的な症状と言われています。

衛生状態が悪い国や地域で発生することが多く、世界的にも毎年約4000~5000万人が発症しています。その中で約4~7万人が死亡しているというデータもあります。移民や旅行者の感染が多いことで知られていますが、近年先進国では男性同性愛者間の性感染症として知られるようになってきました。

アメーバ症の症状
アメーバ症は下痢、粘血便(見た目がイチゴゼリーのような便)、排便するものがないのに便意をもよおし、何回もトイレに通う、排便時の下腹部痛です。アメーバ性肝膿瘍では、38度以上の発熱、上腹部痛、寝汗、肝腫大(肝臓の拡大)の症状が起こります。アメーバ症に感染し、大腸の粘膜が潰瘍を起こすことでこれらの症状が起こります。中でも有名なのが粘血便(見た目がイチゴゼリーのような便)で、粘血便が出た場合はまずアメーバ症が疑われます。

潜伏期は一般的に2~3週間の場合がほとんどですが、数か月~数年たって症状が現れる場合もあると言われています。症状は回復するまでの間に変化し、数週間・数か月ごとに治ったり悪化したりを繰り返すため、完全に回復するまでに数年間かかる場合もあります。

症状が悪化すると腸に穴が開いてしまうことや、血液によって運ばれて様々な臓器に膿が溜まることもあります。肝臓に膿が貯まる肝膿症を引き起こすケースも少なくありません。

アメーバ症の原因
アメーバ症の原因は赤痢アメーバという原虫が人の糞便中に排出され、それに汚染された飲食物などを食べたりすることにより、口から感染します。また、性行為では、肛門と口唇が直接接触することによって、口から感染します。赤痢アメーバは肉眼では見ることができないほど小さな原虫です。体内に入った赤痢アメーバは体内で増殖し、腸の粘膜に潰瘍を作ります。

感染経路は様々で、まずは赤痢アメーバで汚染された肥料が使用された野菜、汚染された水で洗った食材、非加熱の料理など飲食物からの感染が挙げられます。また、口と肛門を接触させる性交渉でも感染することから、男性同性愛者の感染も多くなっています。

赤痢アメーバはシストと呼ばれる休眠状態と、栄養型と呼ばれる活動状態に分かれています。シストを飲み込むこと感染し、体内でふ化して栄養型に変わり増殖します。栄養型は体外では弱いため死滅してしまいますが、シストは対外でも強く、生き残って感染原因となるのです。

アメーバ症の検査と診断
アメーバ症の検査には一般的にまず便検査が行われます。具体的には便を採取して、赤痢アメーバ栄養型があるかどうかを顕微鏡で確認します。渡航歴や性交渉についての問診も診断に必要な情報です。

また、大腸の潰瘍を確認するために内視鏡検査を行うことが多いです。大腸で潰瘍や徴候が見つかった場合、その部分の体液や組織のサンプルも採取します。

大腸以外の臓器にまで潰瘍が広がっている場合は便検査でアメーバが検出されない場合も多く、その場合CT検査、MRI検査などによる画像検査や超音波検査も併せて行います。アメーバが検出されないとCT検査やMRI検査で潰瘍が発見されても原因を特定することができません。そのためアメーバを死滅させる薬で治療を開始し、効果があればアメーバ症であろうという診断が下る場合もあります。その他、血液検査で赤痢アメーバの抗体があるかを確認します。

診断がアメーバ症であった場合には、性交渉により感染してしまっている可能性があるためパートナーの検査も行う必要があります。


アメーバ症の治療方法
アメーバ症の治療方法はアメーバを死滅させる抗アメーバ薬・シストを死滅させる薬などの薬物療法が一般的です。

症状が現れている場合にはメトロニダゾール・チニダゾールといった抗アメーバ薬が使用されます。メトロニダゾールの服用期間は7~10日間、チニダゾールは3~5日間です。服用を一定期間続けることで体内のアメーバを死滅させます。この二つの薬は、シストを死滅させて再発を予防するために別の薬と合わせて使用します。吐き気・嘔吐、倦怠感などの副作用が出る薬でもあり、使用には注意が必要です。

近年使用されるようになった新しい抗アメーバ薬に、ニタゾキサニドという薬もあります。ニタゾキサニドは栄養型とシストの両方を死滅させる薬で単独で使用される薬です。

脱水の症状があれば、体液の補充も必要です。治療を終了してから2~3ヵ月以上経過して症状が見られない場合には、糞便中の赤痢アメーバも確認した上で完治となります。

アメーバ症の初診に適した診療科目


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