膣がん
膣がんはどんな病気?
膣がんは婦人科のがんの中でも非常にまれながんで、一般的に60歳以上の女性にみられます。その大部分が扁平上皮がんですが、まれに腺がんのこともあります。自覚症状が見られないこともありますが、生理日以外での不正出血、血の混ざるおりものなどがみられます。
治療には、外科療法、放射線療法、化学療法の3つの方法があります。
主な症状
膣がんの主な症状は月経とは無関係、または閉経後の不正出血や性交痛、水っぽいおりものや、血の混ざるおりものなどがみられます。このがんの場合、初期の状態では殆ど症状が出ることがなく、子宮頸がんや他の検査でがん化した細胞が発見されたり、かなり進行して細胞が侵食されてから不正出血が出てきたりすることで受診してはじめて気がつく、といったことが起こります。
主な原因
膣がんを引き起こす原因は、現在では特定されていません。しかし、子宮頸がんと連続する病変として起こるとされており、子宮頸がんと同じくヒトパピローマウイルスに関係するとされています。また、60歳以上に多くみられることから、高年齢であることが危険因子だと考えられています。
主な検査と診断
膣がんの有無に関する検査方法は、女性の膣内にがんなどの詳細を検査する機械を入れて、膣内をくまなく検査する方法が一般的です。検査した後に、発見した腫瘍の識別を行って、良性腫瘍か悪性腫瘍かを判断します。悪性腫瘍の場合は、他の臓器に転移している可能性も高いので、他の臓器を含めた詳細の精密検査を行う必要があります。
主な治療方法
膣がんの治療法は進行具合によって変わります。早期であればレーザー治療で取り除くことも出来ます。また、外科療法でがんを取り除く方法、放射線療法によってがん細胞を消滅させる方法、そして抗がん剤を用いた化学療法があります。これらの治療を組み合わせて行います。