プランマー病

初診に適した診療科目

プランマー病はどんな病気?

機能性甲状腺腫瘍により、甲状腺ホルモンが過剰に分泌し甲状腺機能亢進症になる病気です。この腫瘍は甲状腺内の部分的組織の異常成長により起こります。プランマー病は、若年期や青年期には少なく、加齢とともに増えます。体の色々な機能が過剰になり、心拍数の増加や血圧の上昇、不整脈、多汗、手の震え、情緒不安定、不眠症、体重減少などの症状があらわれます。

主な症状

プランマー病の症状としては、頻脈・動悸・体重の減少・息切れ・手の震えといったことが主要なものとして挙げられます。この病気は、同様の甲状腺疾患であるバセドウ病と類似する点が多くありますが、バセドウ病にみられる眼球突出といったものはこの病気にはみられないです。この病気とバセドウ病を見分ける際には、眼球突出があるかないかを見る必要があるのだといえます。

主な原因

プランマー病は、甲状腺に腫瘍、あるいはしこりが出来、これらが原因で甲状腺ホルモンを過剰に分泌して起こります。メカニズムとしては、甲状腺組織に複数の結節が生じ、甲状腺刺激ホルモンの調節自体を受け付けなくなり、結果、甲状腺ホルモンの過剰分泌を呈します。上記に示した流れで甲状腺に結節が出来ることから、純粋に「向上仙結節」などと呼ばれることもしばしばあります。

主な検査と診断

プランマー病の検査方法については、甲状腺に異常が発生し、新陳代謝が異常に高まり、甲状腺部分に独特の肥大が生じますので、まずは問診、視診、触診で進行の概要を把握します。次に血液検査を行い、血液中のホルモンバランスを解析し、ホルモン異常が確認された場合は、更に詳細を分析するために、画像診断を行います。この際には放射性ヨードを用いて、甲状腺との反応を確認します。

主な治療方法

プランマー病の治療法は、手術による腫瘍切除が基本となります。本症例の場合、大半は良性腫瘍であり、甲状腺がんなどをはじめとする悪性腫瘍は、極めて稀なケースと考えられています。手術の直前に甲状腺ホルモン濃度を低下させる必要があるため、抗甲状腺剤の服用が必要となります。なお、腫瘍が大きくないケースであれば、PEITと呼ばれるアルコール治療が可能です。