パントテン酸欠乏症はどんな病気?

パントテン酸は食品に多く含まれているビタミンで通常の生活では欠乏することはありません。パントテン酸欠乏症は抗生物質を長期間服用していたり、極端な偏食やダイエットを行うと症状が現れてきます。パントテン酸の欠乏では免疫力が低下するため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、血圧が低下、動脈硬化などが進むといった症状が見られます。

パントテン酸欠乏症の主な症状は?

パントテン酸欠乏症によって引き起こされる症状として最も多いのは、免疫力や抵抗力の低下が挙げられます。パントテン酸が抗体の合成を行っていますが、その抗体が不足するため抵抗力が低下していきます。また、その他にもストレスを感じやすくなり、体調不良へとつながる患者も存在します。ストレスへの抵抗力が低下し、体調が良くない状態となります。

パントテン酸欠乏症の主な原因は?

パントテン酸欠乏症の原因は、パントテン酸の摂取不足や薬物の影響などによって起こります。極端なダイエットを行ったり、食事の偏りなどがあると、ビタミンB群であるパントテン酸の摂取不足になります。また、抗生物質などを長期間にわたって服用していたなどのような事情によって、体内のパントテン酸の量が不足することになり、病状を発症させます。

パントテン酸欠乏症の主な検査と診断方法は?

パントテン酸欠乏症の診断の検査方法は、血液検査が主流です。最近ではビタミンの血中レベルが計測できるので、パントテン酸が低値を示せば欠乏症であると診断が可能です。また、抹消血液検査を行って、アルコールによる肝障害や、ビタミン欠乏による貧血がないかを判断することができます。末梢伝達検査を行って手足の神経機能の状態を見る場合もあります。総合的な検査結果から、どのビタミンが欠乏しているか診断します。

パントテン酸欠乏症の主な治療方法は?

パントテン酸欠乏症は、通常の食事をしている限りなることはありませんが、妊産婦、授乳婦や消耗性の病気の方や胃腸に病気のある方は注意が必要です。欠乏症の症状があれば、早期に補給を行う治療法をしましょう。食事から補給できない場合は、錠剤や散剤を服用します。水溶性ビタミンなので摂りすぎても尿に排出されるので、問題はありません。

パントテン酸欠乏症の初診に適した診療科目