原発性胆汁性肝硬変 ゲンパツセイタンジルセイカンコウヘン

初診に適した診療科目

原発性胆汁性肝硬変はどんな病気?

原発性胆汁性肝硬変は、胆管に対する免疫異常によって引き起こされる病気です。症状は肝硬変に似た症状ですので肝臓の中に胆汁がたまるようになります。さらに進行すると黄疸が現われ肝細胞の障害もおこって、最後は胆汁うっ滞性肝硬変という病気に変貌します。しかし、この病気は国から特定疾患に指定されていますので補助を受けることが出来ます。ですので、悩んでいる方はすぐに医師に相談するべきです。

主な症状

原発性胆汁性肝硬変になると、皮膚に痒みが生まれます。これがもっとも最初に自覚できる異常といえます。そのあと全身がだるく感じ、疲れたときと同じ感覚に陥ることになります。さらには経過が進むと、黄疸や腹水といった症状が生まれてしまいます。また場合によっては吐血することもあり、進行によって、生まれる異常性は異なる傾向にあります。

主な原因

原発性胆汁性肝硬変の原因は、未だに明確にはされていないので不明な部分も多いですが、胆管上皮細胞を標的とした自己免疫反応が何かしら関係していると考えられています。特徴としましては、各種の自己抗体が陽性な事や、他の臓器の自己免疫性疾患を合併するなど、自己免疫性疾患を持っています。最近では胆管破壊に関係する自己免疫性反応や母娘の遺伝的な事も関係がある可能性も報告されています。

主な検査と診断

原発性胆汁性肝硬変の一般的な検査方法は血液検査です。この検査では、赤沈の亢進の状態や、胆道系の酵素の各数値を測定する事になり、これらの数値の上昇で症状を把握する事ができます。又、コレステロール値、血清の銅の値の上昇も確認されるために、この症状であることが把握できます。その他には、胆汁の機能の悪化により、ビタミンの吸収も悪くなるので、骨粗鬆症の症状が進行することでもこの症状を確認する事が可能です。

主な治療方法

原発性胆汁性肝硬変の治療は薬物治療や外科手術で肝移植がありますが、ウルソデオキシコール酸の内服が現段階においてもっとも有効となります。とは言え、まだ薬物治療での確立した治療法は未だにハッキリとは見つかっていません。そのなかでもウルソデオキシコール酸は肝切開と同等の効果があります。初期ならば副腎皮質ホルモン薬で、初期の自己免疫性肝炎を合併している場合に適応されます。