直腸ポリープ

初診に適した診療科目

直腸ポリープはどんな病気?

直腸ポリープとは、直腸の内壁にひだ状のできものができる病気のことです。これらのポリープには良性のものと悪性のものがあり、悪性のものは、しばしば癌に進行することが知られています。良性のポリープであるか、悪性のポリープであるかを調べるためには、最終的には直腸の組織を採取して細胞を直接検査するという、組織検査が必要になります。

主な症状

直腸ポリープの症状は、肛門に近いと異物感・残便感等を感じる事がありますが、それ以外の部分に出来るとほぼ違和感はありません。こちらのポリープは腺腫性と非腺腫性に分かれていますが、腺腫性ポリープの場合は20mm以上になっていると悪性化(がん)している可能性があります。なお、ポリープが大型化していると血便を伴う場合があります。

主な原因

直腸ポリープの原因は、これといってはっきりしていないのが現状です。ただ、動物性脂肪やたんぱく質の摂取や消費と関係しているのではないかといわれていますが、まだ可能性の段階といえます。しかし、魚に含まれる不飽和脂肪酸は予防に効果があるといわれており、野菜や果物に含まれる食物繊維も良いと考えられており、バランスの良い食事は大切であることがわかります。

主な検査と診断

直腸ポリープの検査方法は、便潜血反応と大腸透視、大腸内視鏡検査があります。便潜血検査は2日続けて便を取り、中に血液が混ざっていないかを調べます。大腸透視は肛門からバリウムを注入し、大腸をレントゲンで撮影します。この検査は小さなポリープや平坦ながんを見つけることが難しく、最近では大腸内視鏡検査が一般的となっています。大腸内視鏡検査は検査時にポリープや早期のがんを除去することができます。

主な治療方法

直腸ポリープの治療法は、内視鏡医による外科的手術となります。拡大内視鏡を用いて悪性度の高いポリープを切除します。ポリープの形状や発生位置により切除の難易度が異なります。最近では、より肛門から遠い直腸でも確実にポリープが切除できるように、経肛門的内視鏡手術を行う器具が開発されています。また、内視鏡的粘膜下層剥離術という新しい内視鏡治療が可能となりました。