横隔膜ヘルニア ヨウカクマクヘルニア

初診に適した診療科目

横隔膜ヘルニアはどんな病気?

横隔膜ヘルニアは、先天性と後天性があり、先天性のものは、ボックダレック孔ヘルニア、傍胸骨孔ヘルニア、食道裂孔ヘルニアの3種類あり、それぞれの主な症状としては、ボックダレック孔ヘルニアは重症の呼吸不全、傍胸骨孔ヘルニアは症状が特にありません。食道裂孔ヘルニアは胸焼けや貧血、嘔吐や栄養障害、発育障害などの症状が見受けられます。

主な症状

横隔膜ヘルニアは、種類によって症状も変わります。傍胸骨孔ヘルニアの場合は、本人も気づかないことも多く、まれに呼吸困難などを起こします。ボックダレック孔ヘルニアの場合は、呼吸困難です。外傷性ヘルニアの場合は、事故やけがなどの外傷から来るものなのかの線引きが難しいところですが、呼吸困難、脳震盪症、吐き気、嘔吐などがみられます。

主な原因

横隔膜ヘルニアとは、横隔膜に孔があき腹腔内の臓器が突出した状態のことです。新生児や乳児の場合はほとんどが先天的なものですが、事故などが原因で横隔膜が傷つき、数年後に症状が現れることもあります。治療法は回復して飛び出した臓器を腹腔に引き戻し、横隔膜を縫い合わせます。出生直後に発症した場合では、予後の悪い合併症になりやすいので、人工呼吸器と鎮静剤で症状を安定させ、数日してから手術を行うこたもあります。

主な検査と診断

横隔膜ヘルニアの検査方法には、上部の消化管を造影検査、または内視鏡の検査があります。噴門の機能が低くなることもあるので、噴門内圧検査というものも行う場合があります。上部の消化管の造影には、レントゲン撮影とバリウムが使われます。内視鏡検査は、小さなカメラが先端についた、細長い管を使って、内部に異常のあるところがないか、検査します。

主な治療方法

横隔膜ヘルニアは初期の段階なら、嘔吐や吐血を抑制する薬を飲む治療法で治すことが出来ます。薬を飲んで治らなかった時は胸にチューブを挿入する手術を受けて、肺の空気を外に追い出すことで治療を完了することが出来ます。病気の進行が重度の時は、ブレブ切除手術を受けることで完全に治すことが可能です。手術を受けると、再発する確立を少なくすることが出来ます。