胃酸過多症 イサンカタショウ

初診に適した診療科目

胃酸過多症はどんな病気?

胃酸過多症とは、文字通り胃酸が大量に生成されることによって生じる障害を意味します。
胃酸が過剰に分泌されると、場合によってはその胃酸が自ら胃壁の細胞を消化してしまうことがあります。
この胃酸が過剰に分泌される原因は必ずしも明らかになっていませんが、いくつかの研究論文によると、日常生活のストレスなどが関連している可能性があります。

主な症状

胃酸過多症の主な症状は、胸焼けがする、ゲップが多くなる、胃液がこみ上げる、そして胃液がこみ上げてくることによる吐き気と喉への違和感、不快感が挙げられます。
また、胃が炎症を起こし、下痢になることもあります。そして、人と接するお仕事をされている方が最も気にされるのが、胃酸が口にまで上がってくるので、口臭の匂いが酷くなることです。

主な原因

胃酸過多症の原因は、胃酸を分泌する細胞が多い事、迷走神経や交感神経など、胃酸の分泌を管理する神経が異常をきたしている、ガストリンやセクレチンなどのホルモン異常に関係があると考えられていますが、詳しい事は解明されていません。慢性胃炎や、十二指腸潰瘍に伴い起こります。
また、酒、たばこ、刺激性の食品を多量に摂取することによっても起こります。

主な検査と診断

胃酸過多症の検査方法にはチューブを用いて行われます。まず口、または鼻から医療用のチューブを胃まで差し込み、胃液を採取します。そしてその採取した胃液の酸性度を調べることで過多症であるかどうか診断がくだされます。ただし、この検査は一般のクリニックではできません。一般のクリニックでは、胃内視鏡検査を行い、原因となる病気が何であるかを調査し、診断します。

主な治療方法

胃酸過多症の治療法とは、まず一般的に胃酸の分泌をおさえる薬を処方されます。胃に炎症が認められる時は炎症をおさえる薬も処方します。
そしてその薬を医師に決められた通りに服用します。治療を行っている期間は、お酒や香辛料、等の胃に刺激になる食品は控えます。
薬を服用しながら消化の良い食べ物を摂取し、胃に負担をかけないようにします。
そして大事なことはストレスをためないということです。