動脈硬化症

初診に適した診療科目

動脈硬化症はどんな病気?

動脈硬化症は、血管の壁に中性脂肪、コレステロールが沈着し、血栓(血管の壁に付着した血液凝固物)ができ、石灰化(カルシウムの沈着)し、本来のしなやかさが失われ、もろく、狭くなっている血液の流れが悪くなった状態のことです。そのようなことが進む原因は、高血圧、コレステロールや中性脂肪の異常、喫煙、糖尿病、痛風、運動不足、過剰なストレス、偏食などが挙げられます。

主な症状

動脈硬化症の症状は、心臓や脳、あるいは足などに各種の病状が表れるものです。手足が痺れたり、力が抜けるなどの病状が表れます。話にくくなったり、めまいや頭痛を伴うこともあります。また、運動で激しい動悸がしたり、歩くと息苦しいといったような病状も発現します。足においては、冷えや痛み、太ももの裏側などに痛みを感じるというような各種の病状を表します。

主な原因

動脈硬化症の原因に関しては、食事の偏り・運動不足・飲酒・喫煙といった事が挙げられ、生活習慣の乱れがこの病を呼ぶとも言われています。食事の偏りは、動物性脂肪の取り過ぎや野菜摂取の慢性的な不足であり、血管がドロドロになる事が知られています。そして、糖尿病・高血圧・脂質異常症に罹っていても動脈硬化になりやすくなるので注意しなければなりません。

主な検査と診断

動脈硬化症の検査方法として、もっとも簡便なのは赤外線を用いた判定方法です。ある波長の赤外線を、例えば指の特定の部分に照射し、その赤外線の伝わり方によって当該部位の血管の硬さ、つまり動脈硬化の進行程度を推定することが可能になります。目的とする部位の動脈硬化がコレステロールの蓄積によると疑われる場合は、エコーによる画像診断で判定することもできます。

主な治療方法

動脈硬化症に対しては、運動療法・薬物療法・血管内治療・外科的療法といった治療法があります。最初に挙げた運動療法は、主に歩行を1日30分程度継続する療法です。2番目の薬物療法は、抗血小板薬・末梢血管拡張薬・抗凝固薬を使用した療法です。3番目の血管内治療は、動脈硬化によって狭くなった血管を拡張し、血液の流動を改善する治療です。最後の外科的療法は、バイパス手術により新たな血液の道を作る治療です。