紅斑性酒さはどんな病気?
紅斑性酒さとは、中年以降の男女の顔面部分にあらわれる慢性的な炎症性の疾患で、その原因ははっきりと解明されていません。眉間や鼻、頬やあごの部分など顔の中心部分にほてった感じがあり、毛細血管の拡張がおこります。紅斑性酒さは女性に多くみられ、その症状に対しての対処療法で治療は行われます。悪化要因として紫外線や温感、冷感、飲酒などが考えられます。
主な症状
紅斑性酒さでは、慢性的に毛細血管が拡張するため、顔面の皮膚や頭皮がアルコールを摂取した時のように赤くなるという症状が出てきます。特に鼻の皮脂の分泌が過剰になり、赤みにテカテカとした光沢を持つので外面的によく目立ちます。また、こうした皮膚の赤みの症状は、胸部にまで及ぶことがあります。症状が酷くなると、嚢胞などの炎症を伴います。
主な原因
紅斑性酒さの根本的な原因はまだわかっていません。紫外線、寒気、香辛料、飲酒、ビタミン、ニキビダニなど症状を悪化させる要因といわれているものならあります。また女性では偏頭痛との合併症が多いので血管拡張や収縮による血管運動神経の異常とも言われています。特定されていない何かの原因によって皮脂腺が発達して、毛細血管が拡張した状態です。
主な検査と診断
紅斑性酒さの検査方法は顔などに皮膚炎を起こすために皮膚科で受診をしてもらいます。化粧品を使って発疹をした場合には使っていた化粧品を持参するかメモをして医師に相談することで対応してもらえます。検査は目視で行われ紅斑性酒さは皮膚科の専門医に診察してもらえばほとんど視診で判断してもらえますので悪化しない内に検査してもらうようにします。
主な治療方法
頬や鼻を中心として紅斑、毛細血管の拡張、鼻の変形や眼病変をきたす慢性炎症疾患で、にきびに比べて治りにくいとされています。紅斑性酒さの治療法としては、副腎皮質ステロイドの塗り薬がありますが結果的に病気を悪化させるので使われません。内服薬は、テトラサイクリン系抗生剤やメトロニダゾールが有効とされています。またレーザー照射や光照射もあります。
紅斑性酒さの初診に適した診療科目