結合織疾患

結合織疾患はどんな病気?

結合織疾患は、膠原病の特徴である3つの疾患のうちの一つです。新陳代謝の働きに大きく関わる結合組織が炎症を起こす病気で、細胞への栄養補給や老廃物の排泄機能が滞ると多くの臓器に病変が生じます。原因不明の発熱・関節痛・筋肉痛・体重減少・だるい・疲れやすいなどの症状があらわれます。治療は、投薬療法が中心で、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与します。

主な症状

結合織疾患の主な症状は、手足の指の先が紫色に変色していき冷たくなっていくレイノー現象及び、指と手の腫れです。複数の関節に痛みと腫れを伴うこともあり、全身のリンパ節が腫れる症状を起こす場合もあります。腫れだけでなく、蝶が羽を開いているような形状で頬が赤くなることもあります。強皮症に近い症状を示すこともあり、手の指が硬くなったり、食道の働きが鈍り食事を摂りにくくなることもあります。

主な原因

結合織疾患の発症原因は不明といわれています。さまざまな研究が重ねられていて少しずつその原因を解明する努力がなされていますが、決定的な原因は分かっていません。抗RNP抗体は外部の何らかの刺激によって作られる抗体であるためなんらかの外部環境要因や感染などによって引き起こされるのではないかとする説を唱える研究者も一定数存在します。

主な検査と診断

結合織疾患の検査方法は、まず問診から始まります。問診の検診により結合織疾患が疑われた場合、血液検査、尿検査、関節、胸部、腹部のレントゲン撮影を行います。血液検査により、自己抗体を確認しますが、この抗体の種類によって、結合織疾患における具体的な病気を診断します。血液検査やレントゲン撮影による画像検査でも診断出来ない場合は、適宜CTもしくはMRI検査を行います。

主な治療方法

結合織疾患の基本となる治療法は、この症状の進行を抑えるためのものです。この結合織疾患の治療では、合併症を回避する為の予防や身体的な異常を手術により改善したりすることがあります。又、特定の薬剤を投与して、血液が大動脈に流れるのをコントロールします。更に、動脈瘤ができている場合は、手術で患部を治療する事も必要になるのです。

結合織疾患の初診に適した診療科目