キシレン中毒 キシレンチュウドク

初診に適した診療科目

キシレン中毒はどんな病気?

キシレン中毒は、シンナー中毒やトルエン中毒の別名で、有機溶剤による中毒のことです。症状として、まず多幸感やせきこみなどが起こり、吸入量が多いと頭痛・めまい・吐き気・嘔吐・耳鳴りなどにより、徐々に体の自由がきかなくなってしまいます。キシレン中毒の疑いがある場合は、すぐに空気の新鮮な場所へ移動させ、呼吸困難の場合は、酸素吸入が必要になります。

主な症状

キシレンは顔料などの合成原料や塗料などの溶剤として使用されている事が多く、大量に吸入した場合、中毒症状を引き起こします。キシレン中毒の主な症状は頭痛、倦怠感、吐き気、食欲低下、呼吸困難などですが、重症の場合、腎機能の低下、肝機能の低下、記憶障害、意識混濁などの症状が現れます。最悪の場合は肺がうっ血するなどで死に至ることもあります。

主な原因

キシレン中毒(シンナー中毒、トルエン中毒)とは、シンナーを吸い込むことによる気道刺激症状です。その原因は、塗料を薄めるのに用いられる液体であるシンナーに麻酔作用があることによります。このシンナーの麻酔作用により、気化したガスを吸い込むと、麻酔薬を吸い込んだのと同じことになってしまうのです。塗料作業の時には注意が必要です。

主な検査と診断

キシレン中毒の検査方法としては、一般に尿中のメチル馬尿酸(methylhippuric acid)値の測定をもって行われます。人体に吸収されたキシレンの約95パーセントは体内でメチル馬尿酸となり尿中に排泄されるため、患者に有機溶剤系中毒の諸症状が見られ、尿中のこの値が異常高値を示す場合、キシレンによる中毒であると診断されます。

主な治療方法

キシレン中毒とは、シンナー中毒やトルエン中毒とも呼ばれ、塗料などに含まれるシンナーのガスを吸い込むことで引き起こされる症状です。その治療法としては、まず第一に、一刻も早く空気の綺麗な場所に移動することが必要です。その後、呼吸困難などの症状があれば、酸素吸入などが必要となってきます。催吐や胃洗浄は禁忌であると言われています。