正中腹壁ヘルニア ショウチュウフクヘキヘルニア

初診に適した診療科目

正中腹壁ヘルニアはどんな病気?

正中腹壁ヘルニアとは、へその上の正中線上にできるヘルニアのことです。白線ヘルニアとも呼ばれ、腹直筋筋膜(白線)に小さな隙間ができ、身体の内容物がでてしまうことにより起こります。自覚症状はないことが多く、普段の生活では現れませんが、運動時や入浴時に痛みを感じることがあります。治療方法として、初期段階ではサポーターを使ったりしますが、抑えきれない状態になった時は、外科手術によって問題箇所を切除します。

主な症状

正中腹壁ヘルニアは白線ヘルニアとも呼ばれており、へその上の正中線上にできるヘルニアで左右の腹直筋の間の間の白線と呼ばれる腱膜の小さな孔から主に大網が脱出しています。立っていると目立つのですが、座ると分からなくなります。正中腹壁ヘルニアは壮年期の男性に多くみられ、運動した時に痛みを感じることがありますが、通常は症状がないことが多いです。

主な原因

正中腹壁ヘルニアの原因として大きく2つのことがあげられます。まず、うまれつき正中腹壁が弱くてそこに力が加わってしまい起こってしまう、先天的なものです。次に、年を取ったり、手術をしたり、栄養失調になってしまい正中腹壁が弱くなってしまう、後天的なものです。腹壁に対する圧力は、排便時にいきんだり、重い荷物を持ったり、すると高くなります。

主な検査と診断

正中腹壁ヘルニアの検査方法は、理学的所見及び、CT、MRI検査による画像診断によるものが一般的です。理学的所見で主に使われるのが、SLRテストです。膝を伸ばした状態で、下肢がどの程度の角度まで上がるのかを診察します。このほかに、まひの範囲、下肢の筋肉の緊張具合も調べます。画像診断は、CT及びMRIの他に場合によっては、X線、脊髄造影、正中腹造影なども用います。

主な治療方法

白線ヘルニアとも言われている正中腹壁ヘルニアの治療法は、最終的には、外科手術を行い患部を切除することになります。初期段階で、違和感を感じ始めた時には、サポーターなどを使って、おなかに均等に力がかかるようにして、患部にかかる負担を軽減しながら、腹部を保護します。サポーターを使っても抑えきれなくなった場合には、手術をします。