乳汁分泌不全 ニュウジュウブンピツフゼン

初診に適した診療科目

乳汁分泌不全はどんな病気?

乳汁分泌不全、赤ちゃんを出産した女性は、2,3日すると、母乳が出始めます。その母乳の出が悪い状態のことを乳汁分泌不全といいます。原因の一つには乳腺や、乳頭の異常や、発育が未発達などので、乳汁分泌不全になることがあります。また、乳汁分泌を促すホルモンの異常で出にくくなるということもあります。その多くは、母親の熱意と、赤ちゃんの吸う力が発達してくることで改善します。

主な症状

通常は分娩の後、2~3日経過すると母乳が出るようになります。しかし。赤ちゃんに母乳を与える時期になっても、十分な母乳が出ない症状のことを乳汁分泌不全といいます。生後1週間の赤ちゃんが1回の授乳で必要な母乳の量は、約30ml~といわれています。この量を下回ると、赤ちゃんが授乳後熟睡しない、1回の哺乳時間が長いなどの症状がでてきます。

主な原因

乳汁分泌不全の原因としては、乳腺の異常や乳頭の異常、乳房の発育不全、乳汁分泌を促すホルモンの異常などがあげられます。また、乳児の乳汁を吸う力が弱いことや、母親の授乳に対する熱意がなく授乳が正しく行われていないなどの二次的要素も乳汁分泌不全の原因となります。母親のストレスや過労睡眠不足も、乳汁の分泌が悪くなる原因となります。

主な検査と診断

乳汁分泌不全の検査方法は、授乳による乳児の体重測定や乳腺炎の検査があります。乳腺炎は外科で触診によるしこり有無と血液検査による炎症反応が調べられます。乳腺炎がない場合には、授乳後の乳児の体重測定をこまめに行い、規則的に授乳しているにも関わらず体重が減っていたり、栄養状態が悪くなっていないか、乳児の健康診断も行われます。

主な治療方法

乳汁分泌不全の治療法として、まず十分な睡眠と栄養のバランスの取れた食事を取ります。乳房のマッサージも効果的です。陥没乳頭など乳頭の問題で乳児が上手く乳汁を吸えていない場合は、乳頭を引き伸ばすなどして乳児が吸いやすくなるようにします。ストレスも乳汁分泌不全の原因となりますので、できるだけ乳児といて楽しくなることを考えるようにします。