急速性進行性腎炎 キュウソクセイシンコウセイジンエン

初診に適した診療科目

急速性進行性腎炎はどんな病気?

急速性進行性腎炎は、腎臓の全体が急に不全の状態に陥る病気です。発病のパターンとしては、上気道の感染が考えられます。症状としては、血尿やたんぱくの尿などの症状が出る病気です。病気の進行が非常に早くて、末期の腎不全に陥りやすい病気です。腎臓や周辺に送り出す血液に異常をきたす特徴を持っていて、赤血球に関する形などの変形が見られる事が特徴です。

主な症状

急速性進行性腎炎を診断をする際には必須条件である症状があります。どの腎炎にも共通する尿の特長である、血尿、タンパク尿、血液成分の変異による赤血球円柱、顆粒円柱などの症状です。他にも、乏尿、倦怠感、貧血、浮腫みなどの症状もみられます。日本では稀ですが、出血性の肺の炎症である喀血をともなうグッドパスチャー症候群もあります。

主な原因

急速性進行性腎炎を発症する原因としては、患者の腎臓そのものが生まれつき問題を持っている場合と、患者がこの急速性進行性腎炎の症状を起こす前に患っていた病気の症状が、進行してしまったことが原因となる場合があります。どちらの場合でも、患者の免疫能力がうまく働いていないことが急速性進行性腎炎を起こす原因になっていると言えます。

主な検査と診断

急速性進行性腎炎の主な検査方法としては、複数の種類があります。先ず、尿検査では蛋白尿、顕微鏡と肉眼での血尿の確認を行います。又、血液検査では、赤沈の亢進や炎症反応の確認に加え、貧血なども検査します。そして、急速性進行性腎炎の検査としては、腎機能の状態を観察するために、高尿素の窒素血症などを確認します。そして、腹部のレントゲン線や腎超音波の検査を併用しこの疾患を調べることが一般的です。

主な治療方法

急速性進行性腎炎は発見した場合はなるべく早く正確に判断し、適切な治療法をきちんと行うことがとても大切です。急速性進行性腎炎の治療では元の病気が完治していることが条件です。日本では急速性進行性腎炎による特発性半月体形成性腎炎が治療療法として一般的です。ステロイド薬や免疫抑制薬などを合わせて使用することができます。このことを別の名前でカクテル療法といいます。